クリスマスが終わると、街は一気に大晦日、そしてお正月の雰囲気に変わります。
お正月が近づいてくると気になり始めるのが福袋の存在。
クリスマスのプレゼントを何にしようか悩んでいたことなど、もう過去の話。
お目当ての福袋には何が入るのか、初売りはいつからか、ワクワクしますね♪
そんな福袋の風習は、いつ頃から誰が始めたのか、気になったので調べてみました。
今回は福袋とその歴史や近年の傾向をご紹介します!
福袋の歴史
福袋の販売はいつ頃から誰が始めたのか?という疑問に対する答えは諸説あります。
中でも松坂屋、松屋、大丸、三越などの呉服店が始めたという説が有名です。
❍松坂屋(いとう呉服店)説
・明治44年に多可良函と言う名前で、一つ50銭で販売
❍松屋(鶴屋呉服店)説
・明治40年に発売開始
❍大丸(大丸屋)説
・江戸時代頃で詳細は不明
❍三越(越後屋)説
・江戸時代に恵比寿袋として1分(いちぶ)で販売
【カギは恵比寿講】
神無月でも出雲へ行かない恵比寿様。
そんな恵比寿様は五穀豊穣や商売繁盛の神様です。
神無月(旧暦の10月)には、恵比寿様をお祀りする恵比寿講が行われます。
そこに集まる多くの人に呉服屋が、断ち切り布(半端布)を集めた「恵比寿袋」を販売し始めました。
当時は布の切れ端でも縫い繋げて使っていたので、断ち切り布でも安く買える恵比寿袋は大人気!
商魂たくましいですね~☆
福袋の販売開始は?
大手のショッピングサイトでは11月下旬頃から、福袋の予約を始めています。
負けじと百貨店も福袋の予約を始めました。
福袋の種類も様々で、洋服、コスメ、旅行、食品、などなど。
宝石や家、車など豪華な福袋?も毎年話題になりますね。
【インターネット販売】
インターネット販売の福袋は、販売開始時刻が事前に表示されています。
販売開始時刻になったら画面を最新の情報に更新し、購入ボタンを押します。
中には1秒を争う激戦もあり、購入できるかどうかは運次第です☆
【店頭販売】
元旦から初売りをする百貨店やデパート、ショッピングモールには朝早くから多くの人が並びます。
人によっては前日から並ぶ人や、順番を取るためのアルバイトを雇う場合もあります。
開店と同時に多くの人がお目当ての福袋を目指しますので、転倒やトラブルなどにご注意ください。
【コーヒーショップの福袋】
近年特に人気があり、早々から売り切れてしまうのが、コーヒーショップの福袋です。
筆者も元旦に家族に連れ出され、朝4時頃からショッピングモールに向かったことがあります。
筆者は甘く見ていました。
だって、コーヒーだよぅ。
高級ブランド品や貴金属じゃないんだよぉ。
何でこんなに朝早く行かなきゃならないのー。
・・・。
売り切れでした。
ネット販売も既に売り切れ。
恐るべし、コーヒーチェーンの福袋。
今は予約制になっている店もありますね。
福袋は在庫処分なの?
残り物には福があると言いますが、年の初めに買う袋が残り物だと思うと少々切ないですね。
江戸時代の恵比寿袋は確かに断ち切り布を集めた在庫処分でしたが、少しずつ変わり始めました。
在庫処分の中に、目玉商品を入れたのです!
中身が見えない福袋の中から「当たり」を探す、福探しのような楽しみ方をするようになったんです☆
見えないから見えるに
インターネットの普及や購買意識の変化から中身が見える福袋が登場しました。
断捨離やミニマリストなど、余分な物は持たないという考えが流行り始めたのです。
そのため中身が分からない、不確実な福袋は購入しない人が出てきました。
そこで「これだけ盛り込んだお得な福袋です!」と始めから中身を見せる戦術が登場しました。
予約販売の福袋
豪華な中身を見せたら、次は予約購入作戦です。
正月早々にお金を使いたくないと言う人や、寒いから外出したくないという人も購入しやすい予約制福袋。
お店側にとっても見込み客の数を知ることができる、優れた戦術です。
しかも「数量限定」「無くなり次第終了」なんて書かれたら、ついつい予約しちゃいますね。
筆者もその術に掛かっている一人です(笑)
福袋の中身とその後
さて、福袋の中身には必ずしも自分の欲しい物ばかりが入っている訳ではありません。
どんなに高価でも不要な人にとっては不要。
ニュースでも、福袋の中の不要な物を交換しあう風景を報道していますね。
また、オークションやフリマプリに出品したりと、方法は人それぞれです。
福袋は楽しむもの
福袋が元でケンカやトラブルなどが起こっては、せっかくの福も台無しです。
本来福袋は、中に何が入っているかワクワクできる楽しい物。
その年によって当たり外れはあっても、年の初めの運だめしと考えて楽しんでくださいね♪