和傘の女性

和傘と日傘の種類とその違い!歴史から学ぶ日本人と傘の関係性

近年、日本の夏はどんどん暑くなり、ついに40度を超えるところも出てきましたね。

日本は傘の文化があり、雨の日だけでなく、暑い日のお出掛けにも日傘を使います。

傘は私達の身の回りにある身近な道具ですが、どんな種類と歴史があるのかご紹介しますね♪

和傘ってどんな傘?

カラフル和傘傘の価格も昔と比べるとお手頃になりました。

今や100円ショップでも傘が販売されていますが、殆どは洋傘です。

でも、着物や浴衣を着た時、優しい日射しを感じたい時などは和傘の方が合いますよね☆

では一体、和傘とはどういうものなのか?

日本人の私達でも、案外ちゃんと理解していて説明できる人ってあまりいません^^;

和傘は、軸と骨の部分を竹などで作り、その上に油の付いた和紙を張った日本の傘のことを言います。

和傘に張る和紙は、柿渋、亜麻仁油、桐油などを塗って、防水性を高めてあります。

雨の日に使う傘という点が日傘との違いです。

もっとも最近は、晴雨兼用の傘もありますが…(*・ ・*)

和傘の種類

蛇の目傘和傘には、番傘、蛇の目傘、端折傘などの種類があります。

【番傘】

番傘は、約80㎝の柄に、54本の骨がある、直径115cm程のサイズの傘です。

江戸時代には、商家の客や使用人が利用していました。

紛失や盗難などを防ぐ目的で、傘に屋号や家紋、番号などが書かれていました。

昔も傘泥棒って居たんですね。(o´エ`o)

【蛇の目傘】

蛇の目傘は、番傘に比べて上等なものです。

傘を開いた時に、上から見ると蛇の目の模様に見えるので、蛇の目傘と言います。

【端折傘】

端折傘は、骨の下端が内に曲がっていて、柄の部分が長いのが特徴です。

公家や僧侶、武家などが使用していました。

和傘の歴史

唐傘和傘の歴史は、欽明天皇の時代に中国大陸から「唐傘」と呼ばれる傘が伝わったことから始まりました。

雨を避けるための傘ではなく、日傘として。

しかも、開閉式ではありませんでした。个o(・_・。)アラ?

やがて日本で改良され、現在のように開閉できるようになったのです。

日本人の探究心や向上心は素晴らしいですね♡

和傘と洋傘の違いは?

和紙を使った和傘和傘は防水加工した和紙が使われているとご紹介しました。

洋傘は防水加工した木綿や絹、近代では、ナイロン、ポリエステル等が使用されています。

洋傘の骨が6、または8本に対して、和傘は16、または24本と、骨の数が多いです。

これは、開閉方式が洋傘と和傘で異なるからなんです。

和傘は、張られた和紙を支える仕組みになっていて、畳んだ時に、和紙の部分が自然に内側に畳み込まれるように作られています。

ちなみに16という数は、菊の紋章の花弁数と同じです。

皇室の紋章が菊であることから、皇室では骨が16本の傘を使用しています。

日傘の効果

青い日傘一方、日傘は太陽の強い日差しや熱、紫外線から体を守ってくれます。

今や女性だけでなく、男性も活用していますね。

最近では、クールビズの目的としても日傘の活用が勧められています。

日傘は雨傘より少し小さめのサイズで、熱を繊維の内側に蓄え、裏まで熱を通さない造りになっています。

日傘は何で出来てるの?

日傘を差す女性素材は、二重張りの綿、麻、絹、ポリエステルが使用されています。

最近では、より熱や紫外線を遮断するために、内側にアルミコーティングが施してある日傘や、何と送風ファンが付いている日傘もあります!Σ(・∀・;)

また、手に持っている時の負担を軽くするために、骨の部分にカーボンを使用し軽量化した日傘も多く販売されています。

日傘のデザインとして、レース素材で穴があいた生地を使ってある日傘もよく見かけますが、こちらは、通気性を持たせる役割があります。

黒系は、紫外線を通しにくく、熱がこもりにくいので、日射しの強い日や、日焼けを防ぎたい人におススメです。

白系ややパステルカラー系は、見た目も軽やかで涼しそうに見え、様々な色の日傘が流通しています。

また、日傘、雨傘として使うことが出来る、晴雨兼用傘も販売されています。

晴雨両方使えるのは、持ち運びにも便利ですよね♪

傘の使い方は色々!

清水の舞台と傘傘は、4000年程前に使われ出したという長~い歴史があります。

エジプトやペルシャで残っている壁画には、王様や神の像とされるものに天蓋を差したり、祭礼の時に神々の威光を表す印として描かれています。

東洋では、傘は魔よけなどの目的で貴人に差しかける天蓋として使われ、衣笠、絹笠と呼ばれていました。

また、インドでは貴族や高僧の魔除けや、暑さから身を守る日傘として使われていました。

昔のフランスでは女性が二階から落ちてくる糞尿を避けるために傘を差したそうです。(>_< )イヤン

ヨーロッパでは、傘は贅沢品であり、富と権力の象徴でした。

なので、遺言書には、傘を誰に譲り継ぐのかと書かれていることは、珍しくないことだったとか。

日本でも、京都の清水寺の舞台から飛び降りるときに、和傘を持って飛び降りたという歴史がありますね^^

日本の傘はクオリティが高い

白い日傘今でこそ、傘は男女関係なく使いますが、昔のイギリスでは傘は女性だけが差すものでした。

男性は帽子で雨を防いだそうです。

男性が雨の日に傘をさすことは恥ずかしいこととされていたのです。

帽子では全身が濡れるのを防げないと思うのですが…。( ´艸`)フフッ

日本は傘の価格も手頃なのに軽量で、コンパクト。

色も形も様々で、ワンタッチ開閉や便利機能が追加されたアイデア傘もあり、迷ってしまいますね^^;

日本の和紙が世界遺産に登録されたので、海外の人も和紙に注目しています。

これを機に、和傘や日傘デビューしてみませんか?

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