日本の魅力の一つである「温泉」。
温泉によって泉質や効能が異なり、温泉巡りが趣味という方も多いですね♪
心配なのは温泉でコロナに感染するリスク。
今回は温泉とコロナ感染リスクについて調べてみました☆
温泉施設のガイドラインを公開
日本温泉協会では、コロナの感染リスクに対するガイドラインを公開しています。
第2版には、新型コロナウイルスは、温泉の温度や湿度ではウイルスが不活化されにくいとの記載が!
マスクは「80度~90度のお湯で10分~15分ほどの煮沸を推奨」とされていますが、人はムリですよね(^^;)
日本温泉協会のように、念には念を、という徹底した管理は、利用する側にとってありがたい対応です。
どのような対応がされているか、具体的な対策は公式サイトをご参照ください。
分かりやすく説明されていますよ☆
→ 日本温泉協会
温泉でコロナに感染するリスクはある?
結論からいえば「あり」です。
温泉に限らず、人と人との交流がある場所では、少なからず感染リスクが伴います。
これは新型コロナウイルスに限ったことではなく、インフルエンザ、ノロウイルスなどでも同じ。
では、なぜ新型コロナウイルスは、これほど騒がれ、恐れられるのでしょうか?
1)ワクチン・治療薬の有無と治療
インフルエンザウイルスに対しては、ワクチンや治療薬があります。
新型に変異したウイルスが出ない限り、これまでの感染予防と治療で対処が可能です。
ノロウイルスは、新型コロナウイルス同様、ワクチンや治療薬はありません。
しかし、対処療法で療養し、ウイルスを体外から排出すれば、数日で収まります。
新型コロナウイルスは未知のウイルス。
効果的なワクチンや治療薬が開発され、配布まで時間を要するのが最重要課題ですね。
2)重症化のリスク
●インフルエンザ
インフルエンザウイルスは、感染力が強く、罹患すると高熱、関節痛、喉の痛みなどの症状がでます。
免疫力が弱い方は、重症化や死亡のリスクもありますが、検査や治療体制は全国的に整っています。
●ノロウイルス
ノロウイルスは感染力が非常に強く、空気感染、接触感染する点は、新型コロナウイルスと同じです。
激しい下痢や嘔吐、それに伴う脱水症状が主な症状ですが、対処療法が可能で完治までは数日。
●新型コロナウイルス
インフルエンザウイルスやノロウイルスと違うのは、罹患した際の症状。
新型コロナウイルスは、発熱、味覚障害、嗅覚障害、呼吸困難、肺炎と症状がさまざま。
そして、新型コロナウイルスの最も恐れる特徴は急な重症化です。
急激に病状が悪化し、呼吸が苦しくなるほどの肺炎を起こし、最悪は死に至ります。
3)無症状の感染者
突如、重症化するウイルスでありながら、一方で罹患しても軽症、無症状な人がいるのも厄介です。
発熱や咳、喉の痛みや味覚障害など、いつもと違うという症状がなければ、罹患しても気付けません。
気温に左右されず、感染対策も難しく、重症化のリスクがあるが故に、恐れられるウイルスなのです。
温泉や銭湯で出来る感染予防
とはいえ、たまには温泉でのんびり癒されたい、大浴場や露天風呂を楽しみたい! という方もいますよね。
各温泉施設では、できる限りの対策を講じています。
では、利用者側でできる対策を考えてみましょう。
1)脱衣所では、入浴直前までマスクをとらない
コロナウイルスは飛沫感染、接触感染が主な感染ルートです。
手指は、脱衣所入室前にアルコールなどで消毒し、脱衣はマスクをしたまま行いましょう。
浴場に向かう直前にマスクをはずし、タオルなどで口を覆うのも効果的です。
マスクをしたまま入浴するのは、過度な体温上昇や、他の方への感染リスクもあるので避けましょう。
2)会話は控えめに
唾液が飛ばないよう、人との距離を十分に保ち、会話は少なめに、静かに入浴します。
3)石鹸を活用する
実験の結果、コロナウイルスは、アルコール消毒より石鹸で入念に洗う方が効果的と実証されています。
ウイルスは髪の毛にも付着するので、頭から足の先まで、丁寧に石鹸で洗い流しましょう。
4)湯上り後は静かに
脱衣所に戻ったら体を拭き、夏用マスクなどの通気性のよいマスクを着用しょう。
マスクを再利用する場合は、ウイルスが付着している可能性があるので表面に触れないように。
ドライヤーや鏡台、自販機などを利用する際は、手指をアルコールなどで消毒してから触れましょう。
会話はできるだけ控え、唾液が飛ばないよう注意します。
一年中いるかもしれない新型コロナウイルス
新型コロナウイルスの流行が中国で囁かれ出したのは、2019年の秋~冬頃。
当時はインフルエンザやノロウイルスなどのように、秋から冬にかけての季節的流行説も出ていました。
ところが、春休みも梅雨も越し、真夏日があったにもかかわらずコロナウイルスは不活化しません。
中東や気温が高い国でも新型コロナの感染がみられるので、猛暑でもウイルスは存在し続ける様子。
夏の暑さにも負けないコロナウイルスは、東京・神田の熱いお風呂でも生き残りそうですね。
予防を万全に温泉を利用
コロナの感染リスクが高くなるのは、人込みなど密ができる場所で、唾液が飛び交う場所。
できる限りの予防をして、人が込むときを避け、なるべくウイルスに接触しない状態で利用しましょう。
人が少ない時間帯や、換気のよい露天風呂、石鹸の有効利用などのほか、温泉の宅配もありますよ♪
体調がすぐれない、いつもと様子が違うときは、利用を控えるのもマナーですね☆