農作業を体験できる経験は中々できるものではありません。
地域や農作業の種類によるところもありますが、大方貴重な経験になるはずです。
そんな農作業の中でも、「田植え」を体験した人はさらに少数と言えるでしょう。
日本の和食を支える食材である「米」が作られる現場で体験できることは日本人として嬉しいものです。
これも地域によりますが、都心の学校でも田植えをフィールドワークとして取り入れている学校も増えています。筆者友人の息子が通う東京都内の小学校でも、移動教室で地方に行った際に「田植え」体験が組み込まれていたそうです。
そんな田植えですが、他の農業に比べて格好に工夫が必要となる農作業となります。
というのも、田植えを行う環境が少し特殊なものになるからです。
とは言っても、体験している人も少ない田植えの格好について、中々聞ける人も身近にいませんよね。
そこで、本記事では田植えに適した格好について解説していきます。
また、田植えに持っていくと役立つ物についてもご紹介します。
今後、田植え体験などの予定がある方は、ぜひ参考にして下さい!
田植えに適した格好、持ち物とは!?
まず田植えに適した格好について説明します。
田植えにおいて気をつけておきたい注意点が3つあります。
それは「日焼け」、「ぬかるむ地面」、「汚れ」です。
それぞれの注意点に合わせて格好を選ぶべきです。
【日焼け】
では、一つ目の「日焼け」を防止する格好について説明します。
田植えが行われる季節は5月頃です。
真夏ほどは気温が高くありませんが、田植えが長時間に及ぶ野外での作業の為、日焼け対策は必須です。
よって上は長袖で、下は長ズボン、頭には帽子を着用することが望ましいです。
苗を植える手元や袖は、濡れる可能性が大です。
その為、袖をまくれる長袖シャツがより良いです。
また、長時間、野外での作業を一定の体勢で行う為、汗もかきます。
首にはタオルを巻けば、汗もふけるし、首の部分の日焼け防止になります。
【ぬかるみ地面】
次に二つ目の「ぬかるむ地面」を対策する格好について説明します。
田植えを行う水田において、水分を多く含んだ泥に入っていく必要があります。
これが中々厄介で、かなりの確率で足を取られ、苦戦します。
足元の対策は自分の好みに合わせて行うべきでしょう。
まずは裸足での田植え体験をお勧めします。
なにより足のふんばりが効きますし、作業中のストレスが少ないです。
自然の泥の感触を体感できるという利点もあります。
野外での活動で、虫や足への危険物、汚れが気になるという方は長靴の着用をお勧めします。
この場合はただの長靴ではなく、「田植え長靴」を着用しましょう。
田植え長靴は少し丈が長く、足にぴったりとフィットする長靴になります。
また、足裏にも「ぬかるみ」に強い加工がされており、足を取られることが少ないです。
普通の長靴で田植えに臨むと靴が脱げたり、地面にハマってしまうことがあるのでお勧めしません。
【汚れ】
最後に三つ目の「汚れ」に対する格好の対策を説明します。
田植え作業後は必ず泥だらけになります。
泥汚れを気にしてると中々田植え作業がうまくできません。
また、水田の泥はきめ細かく、中々洗濯にて落とし切るのも難しい場合があります。
その為、着用する格好は「捨ててもよい服」を選び、アクセサリー類は全て外すべきです。
「捨ててもよい服」であれば、泥汚れを気にすることはありません。
またアクセサリー類を水田に落とすと失くす可能性があります。
防水のものでも汚れが落ちなくなるので、基本は外して作業します。
ここまで説明した格好をまとめると、上下捨てても良い長袖・長ズボン、帽子とタオル着用で、裸足か長靴を履くという格好になります。
田植えに持っていくと役立つ物
さて、田植えに適した格好については説明しました。
次に田植えに持っていくと便利なものを3つご紹介します。
・日焼け止め
子供の場合だと長袖、長ズボンを暑がって、半袖、半ズボンにせざるおえない状況があります。
また、顔周りはどうしても格好にて日焼け防止ができません。
よって肌が露出する部分は日焼け止めにて対処します。
・着替え・タオル
田植えでは大人も子供も泥だらけになること必須です。
実際、参加しない保護者さんも汚れる可能性は十分にあります。
そのため、田植え参加者及びそれ以外の着替え・タオルを持っていくと安心です。
・飲み物
これはできればスポーツドリンク推奨です。
まだ5月とは言え、長い時間を野外で作業するので、こまめな水分補給が必要です。
田植えで熱中症になってしまうことは米農家の皆さんでも起こり得ることだそうです。
慣れない作業で想像以上に体力を消耗しますので、必ず飲み物は持参しましょう。
しっかりと事前準備をして田植えを楽しもう!!
ここまで田植えに適した格好と持ち物について説明しました。
田植えは想像以上に泥だらけになる過酷な作業です。
かくいう筆者も田植え体験後はひどい筋肉痛に見舞われ、お気に入りのウェアが犠牲になりました。
しかし、田植えの水田の景色や終えた後の達成感は、他にはないものがあります。
しっかりと格好を含めた事前準備を行い、100%田植えを楽しみましょう!