お手玉は昔から日本に伝わる伝統的な遊び。
ころんとして可愛い形ですよね♡
でも最近はお手玉自体を知らない子どもも多く、このままでは自然消滅してしまう恐れも!
そこで今回は、お手玉とその技についてお伝えしたいと思います♪
お手玉の中身は何?
筆者は子供の頃に、お母さんやお婆ちゃんとお手玉をして遊んだことがあります。
お手玉は、布袋の中に何かが入っていて、振るとシャカシャカ音がします。
筆者は中身がとても気になりました。
しかし布袋は縫ってあり、子どもの筆者には、破いて中を見る事が出来ませんでした。
中は何が入っているの?と尋ねてみると「中には小豆が入っているんだよ」と言われました。
……。は?
「何故、小豆が入っているの…??」
一説には保存食として小豆が入れられたと言われていますが、現在この説は間違いとされています。
現代では小豆の代わりにペレットやビーズなども使われていますよ^^
中身については下記の記事を参考にしてくださいね☆
お手玉の歴史
実はお手玉の発祥は日本ではありません。
と聞くと、驚く人が多いと想像がつきます♪
ふふふ、知らなかったでしょう。筆者もです。(笑)
「日本のお手玉の会」によると、お手玉の歴史は古くてですね。
なんとッ!紀元前5世紀にリディア人によって発明されたとされています。ι(˙◁˙ )/
ちなみに当時の中身は羊の骨…。(・∀・;)
それがシルクロードを通り、インドやアジアなどに広がりました☆
日本にはいつ伝わった?
▲これが聖徳太子の使った「石なご」
日本には、奈良時代に中国から伝わり、「石なご」と呼ばれていました。
かの聖徳太子も石なごで遊んだとされ、その中身は「水晶」なんですって(流石上流階級!)
現在、その石なご(お手玉)は東京の上野にある、国立法隆寺博物館に保管されています。
その後、お手玉は、江戸時代から明治にかけて多く作られ、主に女子の遊び道具になりました。
歌川広重の浮世絵にも、お手玉をして遊ぶ女の子の姿が描かれています。
お手玉の形
お手玉の形って袋の両端を縫った俵型だけだと思っていませんか?
実は、伝統的なお手玉の形は4種類もあるんです^^
【俵型】
着物の端切れなどを筒状にして、両端を絞って留めてあるもので、今でも一番知られている形です。
【座布団型】
俵型のお手玉の次にメジャーな形で、一般的に売られているお手玉は座布団型が多いんです。
【枕型】
四角い枕の形をしているのが枕型お手玉です。枕と言うより箱かな?
【かます型】
もち巾着みたいな形をしています。(笑)
他にも飾りや民芸品など、変わった形のお手玉もありますよ~。
お手玉にも遊び方や技がある!
お手玉は大きく分けて2種類の遊び方があります。
1つ目は、いくつかのお手玉を手で投げて遊ぶ「振り技」と言われるもの。
歌を歌いながら上に向かって投げるアレです。
ジャグリングみたいなやつ。
もう1つは、「拾い技」と言う遊び(技)です。
奇数のお手玉を床にまき、その中の1つの玉(親玉)を上に投げて、投げた反対の手で、床のお手玉を出来るだけ拾うというもの。
お手玉は意外と重いので、この技、難しいですよ☆
お手玉遊び競技がある!
先程から「技」と言っていますが、実は、お手玉遊び競技という公式の競技があって、ちゃんとした審判基準も定められているんです。
調べてみると全国各地にお手玉を楽しんでいる団体やWebサイトが沢山!
お手玉って奥が深いっ ᔪ(°ᐤ°)
振り技に注目!!
技の中でも一番知られている「振り技」。
歌に合わせて、リズムよくお手玉を放り投げ、一定のルールでお手玉を落とさず、技を入れて楽しみます♪
どんなお手玉の技と名前があるのかと言うと…
【シャワー】
空中で複数のお手玉を同じ方向に順に回していく技。筆者は2つしかできません。
【片手ゆり】
片手だけで複数のお手玉を空中でクルクル回していく技。筆者にはムリです。
【カスケードジャグリング】
利き手に2個、反対の手に1個のお手玉を持ち、右上へ、左上へ…と、1つずつ投げ上げていく技です。8の字みたいな感じです。
【両手3個ゆり下がけ】
「ゆり」というのは、ゆり上げる(上に上げる)という意味です。1個の玉を高く上げて、降りてくる間に残りの2個で、小さく2個ゆりをします。頑張れば出来そう…。
【片手2個ゆり「手の平返し」2個】
片手に2個お手玉を持ち、最初の玉が落ちてきたら、手の甲で跳ね上げて、素早く握り直し、再び投げ上げます。そしてこれを繰り返します。はい~ぃ?
【花咲ゆり】
両手に2個ずつお手玉を持ってスタート。
利き手のお手玉を1度に2個上に投げます。
瞬時に反対側の手の2個を利き手に渡し、また上に投げます。
落ちてくるお手玉は、利き手1個、反対の手1個に受け、左手の玉を素早く右手に渡して上に投げます。
…的なことを繰り返すのですが、言葉で説明するのは難しいので、動画で見てください(他力本願)笑。
日本お手玉の会とお手玉の日
お手玉は愛媛に本部を置く「日本お手玉の会」により、大切に受け継がれています。
1992年9月20日に、愛媛で第一回お手玉遊び大会が開催されたのを機に、9月20日はお手玉の日となりました。ゴロ合わせじゃないんですね。
お手玉は手軽に一人でも、複数の人とも出来る楽しい遊びです☆
今でも無くならないのは手軽で可愛いからでしょうかね^^
参考:日本のお手玉の会
伝えよう!お手玉の技
スマホやゲームも楽しいですが、たまには古典的な遊びも楽しんでみませんか?
先程ご紹介した日本お手玉の会では、技を競い、段位を取ることもできるんですよ^^
ケン玉、あやとり、ケンケン、ゴム飛び、竹トンボ…。
日本の遊びはシンプルだけど、みんなで遊ぶと楽しいですよね♪
未来のお子さまにも伝えていきたい遊び。
久しぶりに筆者もお手玉で遊びたくなりました☆(ू′o‵ ू)