うるう年は忘れがちですが特別な年です。
平年が1年365日に対し、うるう年は1年366日になる年です。
2月29日の1日がうるう日として追加される年なので、うるう年と呼ばれます。
基本的に4年に1度のタイミングで訪れるので、オリンピックイヤーと同じ意で使われることもあります。
そんなうるう日を迎える度に思うことが、うるう日が誕生日の人のことです。
4年に1度しか訪れない1日が誕生日となった人は問題はないのでしょうか。
本記事ではうるう日が誕生日の人の戸籍や行政上の取り扱いについてご説明します。
うるう日に誕生日を迎えるとどうなる!?
まずはうるう日が誕生日になる確率ってどれくらいなのか説明します。
【うるう日が誕生日になる確率とは??】
うるう日は4年に1度訪れると述べましたが、厳密に言うと若干異なります。
うるう年の設定の歴史や経緯については下記記事にて説明しています。
ご参考までに合わせてお読みください。
うるう年は400年間において97回訪れます。
このことから誕生日になる確率を計算すると、97日/146097日=約0.066%になります。
似たような確率としてはサイコロの1の目が4回連続で出る確率が挙げられます。
意外と実現しそうな確率に思えてきます。
一方で通常の誕生日の確率が1日/365日=0.274%になります。
よって、通常の誕生日の確率の約4分の1の確率になります。
そんなレアで珍しい確率にて生まれた人の戸籍上、行政上での扱いはどうなるのでしょうか。
【戸籍上、誕生日がうるう日だと???】
まず、うるう日に生まれた人の誕生日は戸籍上どうなるのか説明します。
誕生日の表記についてですが、うるう日に生まれた場合は「2月29日」と記載されます。
特別な対応はなく、うるう日がそのまま記載されるのです。
そうなると、うるう日が誕生日の場合は4年1度しか歳を取ることがないのか疑問ですよね?
行政上、年齢が加算されるタイミングは前日の24時になります。
このタイミングはうるう日が誕生日でない人も同じタイミングになります。
誕生日である2月29日を迎えた後に年齢が加算されるわけではありません。
よってうるう日が誕生日の人は2月28日の深夜24時になった瞬間に年齢が加算されます。
うるう日のない年は2月28日の24時、すなわち3月1日の0時に歳を1歳取ることになります。
うるう日が来ないからといって年をとらないわけではないのです。
お酒を飲めるタイミングも19歳の2月28日の24時を迎えたタイミングになります。
しっかりと毎年加齢されているわけです。
【みなし誕生日って一体??】
しっかりと毎年歳を取れるとはいえ、誕生日当日を迎えられないのは悲しいものです。
誕生日当日のバースデーパーティやイベントは誕生日ならでは嬉しい思い出です。
うるう年が誕生日の人が誕生日当日を迎える為に出来る対策について2つ説明します。
まずは「みなし誕生日」を取り入れる方法です。
誕生日は2月29日ですが、別日をみなし誕生日として決めて当日を祝ってもらうのです。
生まれた時間によって2月29日前後の2月28日又は3月1日をみなし誕生日としている場合が多いです。
このみなし誕生日を取り入れて手続きができる場合もあります。
例えば、運転免許書もこのみなし誕生日が取り入れられています。
2月28日をみなし誕生日として、そこから更新期限が設定されます。
次は少し昔に使われていた方法について説明します。
それが出産日を調整するという方法です。
出産に携わった病院や産婆さんが気を使って出産日を別日に変更して記載します。
基本的にはみなし誕生日の場合と同じで2月29日の前後に変更することが多いです。中では珍しい例では日にち的に縁起の良い日を選んで1週間後の3月6日を誕生日として設定する強者もいたようです。
出産日自体を変更することによって、その後は通常の人と同じように誕生日を迎えることができます。
一方で、出産日を書き換えることは公に認められている方法ではありません。病院側の配慮とはいえ、誕生日の改ざんなので情報管理が厳しい現在では中々取り入れられる方法ではありません。
しかし、地域によっては未だに取り入れられている場合もあります。みなし誕生日と出産日記載変更によって、うるう日が誕生日の人も誕生日を毎年迎えることができるのです。
それぞれの祝い方でうるう日の誕生日を祝おう!!
ここまでうるう日が誕生日になる確率や戸籍上の諸問題について説明しました。
結論から言えば、うるう日が誕生日でも年齢は毎年加算されて特に問題はありません。
しかし、実際に誕生日当日を中々迎えることができないことを気にする人もいます。
誕生当日を迎えられることは、中々気づけない幸せがあるのかもしれません。
みなし誕生日など、それぞれにあった対策をして友達と誕生日を一緒に祝いましょう。