あなたの初デートの思い出はどんなデートでしたでしょうか?
筆者の初デートは地元の花火大会でした。
出店も立ち並ぶ、大きなイベントで人も大勢来ていました。
そんな人混みも多い大変な状況でも、緊張で彼女の手しか見れませんでした。
それでもいざ花火が始まるとその迫力と美しさに度肝を抜かれたことを覚えています。
そんな花火の魅力を共有したおかげで、彼女ともその後、緊張せずに話せました。
空に巨大な「花」を見せるアートである花火ですが、日本の花火はとても特別なのです。
海外にも花火はありますが、日本のものが世界一美しいと言う人もいるほどです。
この記事では、もはや日本の文化である花火の歴史や進化についてご説明します。
日本で花火はどう進化していったのか???
日本人のほとんどが花火は見たことがあります。
しかし、花火そのものを言語化して説明するのは難しいです。
まずは「花火」という言葉が何を指しているのか、わかりやすく説明します。
【「花火」って何??】
まず花火というのは火薬と金属の粉末を混ぜたもので構成されています。
そして火をつけ、燃焼や破裂する際の音や火花の色を演出したものです。
火花の色の演出には金属が火に当たる時の燃焼反応を利用しています。
金属によって燃焼反応時にでる色が異なるのです。
似た言葉に「煙火(えんか)」という言葉があります。
実は「花火」という言葉が使われるようになったのは昭和20年前後と言われています。
その前までは「煙火」という言葉を使っていました。
その為、昔ながらの花火屋さんは「煙火店」ですし、法律上は花火のことを煙火と呼びます。
花火自体は大きく分けて2つに分類されます。
そして、おもちゃ花火(玩具煙火)とそれ以外の花火という二つの分類になります。
まずおもちゃ花火は馴染みのある、手持ち花火やロケット花火がこれに当たります。
法令上、玩具として扱われている花火になります。
次にそれ以外の花火についてですが、このカテゴリ内にも二つ種類があります。
まず信号及び鑑賞用の花火、煙火になります。
この分類に花火大会で使用される打ち揚げ花火や仕掛花火が該当します。
次にその他の花火、煙火の分類になります。
ここには鳥除けに使う爆竹であったり、発煙筒などが入ります。
意外にも花火に似たものが多くあり、消防法との兼ね合いのため、細かく分類されています。
【花火の起源】
花火の起源は火薬の元となる「硝石」という石が発見された、起源前頃の古代中国にあります。
その後、中国大陸より日本に花火が持ち込まれて、広まっていったのです。
記録上で日本で最初に花火を鑑賞したのは安土桃山時代の伊達政宗と言われています。
その後、江戸時代初期に徳川家康がイギリス使節団同行の中国人によって花火を鑑賞しました。
その後、初代鍵屋の商人によって手持ち花火の原型を江戸で販売しはじめます。
この手持ち花火は葦という植物の中に火薬を入れたシンプルなものでした。
当時、江戸時代は町人文化が急激に発展している時代でした。
そんな中、新しいおもちゃである手持ち花火は庶民の間で爆発的にヒットしました。
その後、これをきっかけに様々な花火が開発されていきます。
花火の爆発的な人気、成長に対して江戸幕府が様々な安全制度を設けました。
火薬の使用量や保管方法、製造業者の指定、街の防火対策強化など、様々行いました。
それ程までに花火は江戸の町人にとって大人気だったのです。
そして明治時代に入ると西洋からの化学素材が流入してきます。
そんな化学素材を花火の色付けに活用し、現代に繋がる花火の基礎が構築されていきました。
この明治時代で日本の花火は、世界的に見ても類を見ない彩りの美しいものに進化したのです。
【最先端の花火】
日本の花火は絶えず進化を繰り返しています。
元々、打ち揚げ花火の彩りや火薬量の多さなどで日本の花火は独自性を持っていました。
海外ではあらかじめ火薬を導線にて準備しておく、仕掛け花火が一般的だったからです。
その後、日本ではテクノロジーとの花火の融合を行い、花火の着火タイミングや打ち上げ軌道をプログラミングで計算することが可能になったのです。
そのため、音楽や映像、プロジェクションマッピングとの連動が可能になりました。
また、花火をどのように見せるかについても計算がつくようになったのです。
安全面でも無人での打ち上げ作業が可能になっているケースもあります。
よって花火はエンターテインメントとしてより高い質で演出できるようになりました。
また、火薬や彩色に対しても改良が行われ、色のバリエーションも増え続けています。
そんな日本の花火は海外でも高い評価を受け、様々なイベントに活用されています。
日本伝統文化の花火を鑑賞し続けていこう!!
ここまで花火自体についてや日本の花火の歴史について説明してきました。
日本の花火がどのような歩みを見せ、世界に誇るものになったか理解できたでしょう。
世界一の花火の技術や美しさを国内で見れるのはとても幸運なことです。
ぜひ実際に足を運んで、花火の色鮮やかさを目に焼き付けてください。