大阪に住むようになって早、8年。
ふるさとの言葉を忘れて関西弁を使いこなしたり、動かない御堂筋に立ち向かったりなんて生活は送っていません。意外に関西弁はうつらないし、御堂筋は快調に車が流れています。
そんな大阪に染まり切れていない私でも、唯一「粉もの&ソース」を定期的に食べたくなるようになってきました。特に、粉ものの中でもたこ焼きをは中毒性があります。
小腹が空いても、食事としても丁度良い量を頼むことができ、また店によって特徴が違うのでお気に入りのお店なんてのもできます。
そこで、たこ焼きの由来やどのように人々に広がっていったのかを紹介していきます。
たこ焼きの由来・歴史
たこやきの歴史は1935年が始まりとされており、大阪市西成区にある「会津屋」の創業者である遠藤留吉が生みの親だそうです。
もとは、明石焼きやちょぼ焼きがルーツ。
明石焼きとは、卵が多めで柔らかめにし、揚げた生地に蛸を入れて焼き、出汁につけて食べます。
ちょぼ焼きとは、ラジオ焼きとも言い、小麦粉でつくられた生地でスジコンを丸く包んだもの。
スジコンが味噌で味がつけられているので、特にソースをつけたりはしていません。
西成の会津屋が発明した元祖たこやきは、小さめの球体でしょうゆ味の生地を使用してソースをかけていませんでした。
どうやら1935年にはソースがまだ開発されておらず、その約20年後の戦後からソースが使用された今のたこ焼きが一般的になったようです。
たこ焼きの現在
たこやきが開発された当時は、たこやき屋さんが大阪に5,000店もあったとされていました。
若干盛りがちな大阪人のことですから、もっと少なかったかもしれません。
現在はというと、大阪府内に1,223店舗あります。
この数は、全国のたこやき屋さんの約20%を占めており、他府県と圧倒的な差を見せつけています。
味付けは、王道のソースだけでなく、ポン酢や明太マヨ、シンプルに塩だけというのもあります。
だいたい価格は、6個入りで330円くらい。
手ごろな価格でおなかいっぱいになることもできるのです。
たこ焼きの府民への浸透度
「大阪府民、一家に一台たこやき器がある」説。
もしかしたら聞いたことがある人もいるかもしれません。
SNSでも話題になったこの説ですが、実のところ、本当にみなさん持っています。
よく学生が「たこパ(たこやきパーティ)」をするような器械から、屋台で使うような本格的なたこやき器をもっている家庭もあるようです。
ちなみに…今は下記のような、具と生地を入れてスイッチを押すだけで綺麗な丸いたこ焼きができる自動たこ焼き器が流行っています。
家庭料理でもあり、外食でもあるたこ焼きの愛され具合は、全国どの郷土料理よりも府民への浸透度が高そうです。
しかし、ここで面白いランキングが発表されました。
全都道府県のたこ焼き器の所有率を調査したもの。
Jタウン研究所の2018年の記事で発表されました。
こんなの調査しなくても、大阪が1位であることは間違いないだろうと思っていました。
しかし、実際は大阪府は全国第2位!
いったいどこの県が1位なのかというと、大阪のお隣の兵庫県だったようです。
たしかに先ほど紹介した、たこやきのルーツとなる、明石焼きやラジオ焼きの発祥は兵庫県ですから納得はできました。
たこやきは、大阪だけのものではなく、関西全域にわたって愛されているソウルフードと言えますね。
たこ焼きパーティーを楽しむコツ
ここまでたこやきを連発していると、だんだんたこやきを食べたくてたまらない気持ちになってきたのではないでしょうか?笑
そこで、私自身がたこやきパーティーを行った際に入れてよかった具材を紹介します。
≪ねぎ≫
定番中の定番の具材ですね。
ねぎ好きな人は特におすすめです。
自分が思っているより多めに入れて食べるとおいしいですよ。
≪ウィンナー≫
これも定番ですね。
一緒にチーズも入れるとかなり贅沢なたこやきになります。
具材が余っても、鉄板を温めてだらだら焼きながら飲むのが私は好きです。
≪さくらえび≫
なかなか登板数の少ない具材かもしれません。
しかし、やはりさくらえびも海鮮ですからたこやきの生地とのマッチング率は高め。
たこよりも、上品な味になるのとピンク色で鮮やかになりますから女子会にはもってこいの具材です。
≪いかの塩辛≫
正直いかの塩辛は、好みが分かれるかもしれません。
お酒をよく飲む私はとても大好きな具材の一つです。
塩辛のうまみと辛さ、生地に含まれている出汁が口の中に広がります。
酒のつまみと炭水化物を一緒に摂取できるので二日酔いもマシになりますよ。
≪チョコレート≫
やっぱりたくさん食べた後は甘いものが欲しくなりますよね。
そんな時に、チョコレートを入れて食べると、先ほどまでご飯として食べていたたこ焼きがデザートに大変身するんです。
中のチョコレートがとろっと溶けてるだろうなーと考えるだけで、とても幸せな気持ちになれます。
お気に入りのお店とアレンジ具材を見つけよう!
たこやきとは、ただのたこが入った小麦粉を焼いたものではありません。
大きさや出汁、具材によって全く別の食べ物になるのです。
また、お店によってもそれぞれ特徴が異なり様々な味が楽しめます。
そして、自分の好みのたこ焼きやお気に入りのお店を見つける楽しさもあります。
日本のソウルフードといっても過言ではないたこ焼きを、是非あなたも堪能して下さい!