最近、入学祝いの包みが多様化してきて、可愛いデザインの封筒のようなタイプが出てきました。
そのような流れで、水引を付けずに渡す方も増えてきているそうです。
でも、いざ自分が入学祝いを渡すとなると、それで良いのか悩んでしまうものです。
そこで、今回は水引を付けるべきか判断する際に必要な3つのポイントをご紹介します☆
これらを抑えておけば、水引で大きな失敗をせずに済みますよ。
付けて良い水引の結び方とは?
一番無難とされるのが、紐の数5本の蝶結び、色は紅白です。蝶結びは花結びとも呼びます。
この蝶結びは結び直せることから、何度あっても良いことに使われます。
逆に、結び切りとよばれる結び方は、結び直せないことから2度と有っては欲しくないことに使われます。もしくは、1度きりのお祝いにしたいこと、例えば結婚や快気祝いに使われます。今回の入学祝いでは、人生で何回も有っても良いので蝶結びとなります。
なお、あわび(あわじ)結びとよばれる結び方も有るのですが、これは地域によって意味合いが異なります。
関西方面ではありなのですが、関東方面では結びきり扱いになり良くないとされますので、その地域の風習に詳しくないのであれば、蝶結びが無難な選択でしょう。
ちなみに…実際は蝶結びであっても水引は結び直すことができません。変なクセがついたりするので。
実は、この結び直せるからとか、1度きりだとかの解釈は、昭和頃より生まれたごく最近のものなのです。
したがって、古くから水引が使われてきた京都辺りでは、結び方にその意味が無かったりするのです。
なので、祝儀、不祝儀を問わず、京都などではあわじ結びが使われたりしています。
また、水引を印刷した物もありますが、これについても紅白の蝶結びが良いとされます。
ただし、本物の水引よりは簡易のものになり、格が落ちるので注意しましょう!
誰に送る入学祝い?
入学祝いに水引をつけるべきかどうかは、まず誰に送るかを考えることから始めましょう。
丁寧さで言えば本物の水引が一番上、印刷のものと水引なしは人それぞれに意見が違ったりします。
私の考え方だと、どちらかと言えば印刷の方が丁寧な感じに映るかと思います。
ただし、ここでいう水引は単な封筒ではなく、入学祝いを入れるのにふさわしい封筒と考えて下さい。流石に、何も書かれていないような封筒に現金だけ入れて送るのは、ちょっとどうかと…f^^;
それで、水引を結んだほうが良いとされるのは、目上の方の子供に送る場合ですね!
この場合は本物の水引の方が間違いない選択といえます。印刷の水引は避けるべきでしょう。
もちろん、目上の方との関係によっては水引が無くても大丈夫かもしれませんが、付けた方が無難です。
逆に、例えば甥っ子や姪っ子に送るくらいであれば水引なしでも大丈夫でしょう^^
贈る金額を考えよう!
次に、贈る金額にふさわしい体裁を考えて下さい。見た目と中身がズレると奇妙に映ります^^;
例えば、1万円程度しか入れないのに、水引や包み紙を高級なものにすると凄いチグハグな感じですよね。笑
逆に、中身に5万位入れて外は印刷されたものだった場合も、やはり変な感じになります。
これは水引なしの場合でも言えることで、この場合はある程度の金額に抑えた方が良いでしょう。
あまりこの金額に関する決まりなどはないのですが、およそ1万円辺りまでと考えて下さい。
最近は、ご祝儀袋のパッケージに○万円まで用とか書いて有ることがありますよ^^
思いが伝わる水引
水引を付けるべきかどうかは、まず誰に送るかを考え、さらに贈る金額を考慮した上で決めてください。もちろん、水引の結び方などに関しても注意しましょう。ここを外すのが一番痛いです!
結局、水引は何が何でも付けなければいけないというものではありません。ですが、水引には日本の大切な贈り物に結ばれてきた歴史があり、贈り物文化にしっかり根づいています。
そのため、水引を結んだ贈り物には、それが大切な方への贈り物であるということがハッキリと示されます。これが、なにより水引を結んだほうが良いと思える私の理由です。
贈った側・贈られた側、双方に気持ちよく門出を祝える包みにしたいものですね^^