体温計

感染症の歴史と死者数!人類は数々のパンデミックを乗り越えてきた!

2019年の年末頃、中国の武漢地区で新たなウイルスが発生しました。

その未知なる新型ウイルスは徐々に勢いを増し、瞬く間に世界中に広がりました。

振り返ってみると、人類は過去にも大きな感染症と対峙し、その度に打ち勝ってきたのです。

今回はそんな感染症の歴史死者数に焦点を当てて調べてみました。

そもそも感染とは?

喉に違和感がある感染症は、ウイルスや細菌などの病原体が人を含む動物の体内に侵入するところから始まります。

病原体はウイルスや細菌の他にも、真菌(カビ)や寄生虫など、様々な種類があります

病原体が体の中で増えると、発熱や下痢、咳、肺炎、呼吸困難などの症状が現れます。

動物から人、人から人へ病原菌が移り、多くの動物や人に健康被害を広げることを感染と呼びます。

世界的に有名な感染症

世界で起こった感染インフルエンザは、毎年ニュースなどで報じられる最も有名な感染症です。

次いで、2020年に世界中を震撼させた、新型コロナウイルスが有名になりました。

その他にも、コレラ、エイズ、エボラ出血熱、結核、マラリア、など、数々の感染症があります。

感染経路も空気感染、接触感染などさまざまで、治療薬やワクチンは開発途中のものも多いのが現状です。

感染症の死者数が多いベスト3

1)ペスト

かつて世界中で猛威をふるい、多くの死者数を出したのがペストです。

罹患すると、皮膚に黒紫色の斑点(はんてん)や、腫瘍ができることから黒死病とも呼ばれました。

原因はペスト菌と呼ばれる細菌で、ノミやネズミが保有しています。

ペスト菌は、戦争や貿易で人が運び、始めはヨーロッパへ、そして各国へと感染が広がりました。

厚生労働省の発表によると、黒死病(ペスト)の死者数は、2,000~4,000万人とされています。

ただし、ペストは複数回の流行があり、ペストの感染による死者数は、なんと約2億人以上とも…!

2)インフルエンザ

毎年、日本でも話題になる感染症がインフルエンザです。

A型、B型がよく知られていますが、C型、D型もあり、現在判明している型は4種類です。

その中で、人に感染をもたらすのはA型とB型です。

過去にインフルエンザに罹患した人が、またインフルエンザに罹患するのは、型が違うからです。

また、A型とB型に罹患した人であっても、新型のインフルエンザには罹患する可能性があります。

そして、日本でも大流行した「スペイン風邪」も、実はインフルエンザの仲間です。

東京都健康安全研究センターの調査によると、スペイン風邪は1918年~1920年に最も流行しました。

スペイン風邪による死者数は、約2,000万~4,000万人とされています。

また、インフルエンザの死者数は、超過死亡数という考え方を採用しています。

超過死亡数は、予測した死亡者数と比較したときの、増加分の死亡者数です。

感染の推移を見て死者数を予測し、増減を比較するのですね。

3)天然痘

天然痘は、天然痘ウイルスに罹患し発症する感染症です。

感染力が非常に強く、歴史的にも古くから存在するウイルスです。

元々日本には存在しないウイルスでしたが、貿易や渡来人によって運ばれ、繰り返し感染が拡大しました。

厚生省によると、明治時代に約5,000〜2万人が、1946年にも約3,000人が死亡したとされています。

現在は種痘と呼ばれる有効なワクチンが開発され、殆ど罹患する人はいなくなりました。

WHOでは天然痘は根絶したと宣言しています。

致死率の高い感染症ランキング3

感染症と死者数

1)狂犬病

日本ではペット(飼い犬)へのワクチンが義務化され、昭和32年以降、患者が発生していません。

WHOによると、世界では年間55,000人が、その内、アジアでは約3万人の感染者が報告されています。

罹患すると致死率は100%と言われており、稀に奇跡的に助かる人がいても、1%にも及びません。

ウイルスを保有する犬に噛まれて感染する率が高いのですが、コウモリに噛まれて罹患した人もいます。

2)エボラ出血熱

エボラ出血熱の致死率は、25%から90%の間で変動しており、平均で約50%と言われています。

名古屋検疫所の報告では、エボラウイルスは6種類あり、その内4種類が人に感染するとしています。

発生地域は主に、アフリカ中央部~西アフリカで、罹患者との接触により感染します。

3)マールブルグ病

日本ではあまり知られていない病気ですが、致死率は致死率は24~100%と、非常に怖い感染症です。

西ドイツのマーブルグルグなど、ヨーロッパで発見されたウイルスですが、感染地域はアフリカの一部。

エボラ出血熱同様、罹患者との接触により感染します。

その他、ハンタウイルス肺症候群、劇症型溶血性レンサ球菌感染症なども、致死率が高い感染症です。

できる予防を徹底しよう!

予防しようこうしてみると、ウイルスに感染すると致死率が高いのか…と思われるかもしれません。

しかし、O-157病原性大腸菌や、細菌性髄膜炎など、細菌による怖い病気も多々あります。

日本は、衛生意識が高い国で、治水や手洗いの習慣など、予防方法が確立しています。

食事の前の手洗いや、外出後のうがい、マスクの着用など、できる予防で体を守りましょう!

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