冬はどんなレジャーに行って、家族や友達と楽しむでしょうか。
スキーやスノーボードなどの冬しかできないウィンタースポーツは世代を超えて根強い人気です。
一方で、一部の地域においては「冬は家族で潮干狩り」と答える人もいます。
筆者の友人は、実家が海近くに住んでいますが、「冬は潮干狩り」派の一人です。
潮干狩りと聞くと、春や夏の暖かい季節のテレビニュースでよく見かけるイメージです。
もはや地元民しか知らない、「冬の潮干狩り」について今回は解説します。
冬にやったことのないことにチャレンジしたいあなたは是非参考にしてください。
冬の潮干狩りについて
それではまず、そもそも潮干狩りができる時期について説明します。
【潮干狩りができる時期って、、、?】
潮干狩りができる理由は、海が干潮となって砂浜が広く出現するからです。
それにより、浜辺に埋まったアサリなどの貝類を掘って収穫できます。
これは日本人が古来から行ってきた、安全な漁業であり、食料確保法の一つです。
つまり、干潮となって潮が引かなければ、海水に入って作業を行う必要があります。
これはもはや潮干狩りではありません。
海が干潮となる時期が潮干狩り出来る時期となります。
その時期とは春〜夏と、晩秋〜冬となります。
春〜夏にかけてはお昼頃に最も潮が引くことが多く、気温も暖かいことから、誰でも気軽に潮干狩りができるシーズンです。
また、夏にアサリの繁殖期を迎えるので、初夏あたりのアサリは身が大きくなっています。
これらの理由から春〜夏の時期が一般的に潮干狩りのハイシーズンと言われています。
実際に大手旅行会社やバスツアー、旅行情報誌においても潮干狩りは春から夏に推されています。
一方で晩秋〜冬にかけては、最も潮が引く時間帯が深夜や明け方頃になります。
よって、多くの人が晩秋〜冬に潮干狩りを行えることを知らないのです。
【冬の潮干狩りのメリットとは?】
では冬に潮干狩りを行うメリットについて説明します。
ずばり冬に行うメリットは2つあります。
1つ目は競合相手が少ないことです。
一度潮干狩りに行ったことがある人は、その家族連れや集団客の多さに驚いたはずです。
春〜夏がハイシーズンということもあり、潮干狩りには多くの観光客が集中します。
場所によっては掘る場所が見つからないほどの混み具合になることもしばしば…。
そのような人混みの中では、中々のびのびと潮干狩りに勤しむことができません。
隣り合った家族連れに気を使いながら掘る場所を選定しなければいけないのです。
しかし、冬の潮干狩りではその必要がありません。
冬に同タイミングで潮干狩りに来ているのはせいぜい10組弱程度です。
それもほとんどが地元民ですから、気を使わず、潮干狩りに夢中になれます。
次に2つ目はほぼ手付かずの浜辺で大漁になる確率が高いことです。
前にも述べましたが、冬には潮干狩りを行うプレイヤー自体が少ないです。
そのため、一人で手をつけられる砂浜もかなり広いのです。
一つの潮干狩りの場所において、眠っている貝の量はある程度一定です。
その中で掘っているライバルの多さこそ、自分の収穫量につながります。
貝自体は初夏に比べて小ぶりになる可能性はありますが、収穫量は確実に増えます。
実際に冬に潮干狩りを行っている地元民の多くは収穫量の多さに惹かれているのです。
観光客に貝の収穫量が分散する前に、ジャンジャン捕ってやろうと言うわけです。
また気温の低さから、貝の鮮度は落ちにくい時期でもあります。
大漁に捕ったとしても鮮度を保ったまま、家で食べることができるのです。
【冬の潮干狩りの注意点】
冬の潮干狩りの大いなる敵は「寒さ」です。
なんと言っても冬の海自体の気温はかなり低い上に、夜に行わなければいけません。
冬の夜の寒さに、冬の海の海風が全身を襲うため、かなり過酷なものになります。
そのため、防寒・防風対策は必須と言えます。
冬用のウェットスーツやウィンドブレーカーなどを着用しましょう。
気温の低さや風に体力を奪われては潮干狩りどころではなくなってしまいます。
潮干狩り後は最寄の銭湯や温泉などで湯船に浸かりながら、必ず体を温めましょう。
また夜の潮干狩りは暗闇の中で行うため、視界がかなり悪いです。
ライトを持参し、あたりを照らしながら潮干狩りをする必要があります。
両手は潮干狩りの作業に追われるので、手を使わないヘッドライトが一番オススメです。
→ Lepro ヘッドランプ LED ヘッドライト 充電式 センサー付き
潮干狩りの基本的な道具については下記の記事で説明しています。
合わせてぜひ読んでみてください。
冬用の準備をして潮干狩りに望もう!!
ここまで冬の潮干狩りについて説明しました。
冬の潮干狩りは慣れない過酷な環境で行うため、かなりの体力を要します。
夜の海自体も安全面に常に配慮していないと、危険なものなります。
必ず事前準備を行い、万全の体調で無理せずチャレンジしましょう。
あまりない非日常の中で行う潮干狩りは過酷な反面、新しい経験ができます。
ぜひ時間と体力に余裕がある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか。