和服に下駄

下駄の種類は意外に多い!女性用のゲタが可愛いから欲しくなった件♡いつもの街を下駄を履いて闊歩しよう!

カランコロンと風流な音を慣らしながら歩く、日本の履物「下駄」。

普段は靴やサンダルが多い女性でも、浴衣を着る時は下駄を履きますよね。

今回は、最近密かなブームとなっている「下駄」についてご紹介します☆

意外と身近な下駄

女性用の下駄下駄は古くから日本で使用されている履き物で、男女問わず使用します。

アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」の武器の一つにもなっていますよね笑

「下駄を鳴らして奴が来る~♪」なんて歌もありますし「フーテンの寅さん」も下駄。

あ!天狗も履いていますね~。

日本人にとって下駄は、特殊な履き物ではなく、すんなり受け入れられる物なんですね。

下駄はどんな履き物?

可愛い鼻緒の下駄下駄は木で出来ている履き物で、足を乗せる木板に、歯と呼ばれる接地用の突起物が付いています。

足の指の部分は布で出来た鼻緒が付いていて、これが女性の下駄だと可愛い柄が沢山あるんです♡

足袋を履いて下駄も履くことがありますが、殆どは裸足で履きます。

現代人は下駄を履く機会があまりないので、歩くのに疲れるかもしれませんが、脱いだ後の解放感がたまらないんですよ!

筆者は、下駄を脱いだ後に床を歩くと、足が沈むような感覚を味わえるのが面白くて好きです♪笑

下駄の種類

下駄の種類下駄と言っても様々な種類がある事をご存知ですか?

簡単にご説明しますね☆

選ぶ時の参考になさってください♪

【駒下駄】

駒下駄台も歯も、一枚の木の板をくり抜いて作る二本歯の下駄です。

花街や小粋な芸者さんたちが履いていました。

芳町下駄と呼ばれる、幅の狭い女性用の駒下駄もあります。

【千両下駄】

千両下駄のめりがある下駄です。

のめりって何よ?という声が聞こえてきそうですw

のめりとは、前歯が斜めになっている下駄のことで、千両下駄と後述する後丸下駄があります。

横から見ると千の字に見えるので千両下駄と呼ばれるとも、千両役者が履いていたからとも言われます。

(筆者には「千」に見えない…ウーム)

昔から役者さんが好む、洒落たイメージの下駄です。

【後丸下駄】

後丸下駄千両下駄との違いは、後ろの歯が台尻まであることです。

千両下駄は台尻より手前に歯が出ています。

後丸下駄は後ろの歯が太く、歩く時に安定感があります。

しかも歯が減りにくいので、料理人も愛用してたりします。

また、女性物は小町下駄とも呼ばれています。可愛らしい名前ですね♡

【右近下駄】

右近下駄草履のような形状で歯がなく、下駄の底、中央辺りが窪んでいるものを右近下駄といいます。

最近では、下駄の裏にゴムを張り、滑りにくくしてあるものもあります。

初心者でも歩き易いので、浴衣とセットで売られているのはこの下駄が多いんです。

【舟形下駄】

舟形下駄こちらも草履のような履き心地で、下駄底が平らになっています。

見ためより軽量で、カジュアルな草履と同じ感覚で履けるので、最近人気が上昇しています。

【日和下駄】

日和下駄その名の通り、晴天の日に履く、低い差し歯の下駄です。

下駄日和ではないですよ笑(ここは日本びよりですが)

なぜ晴天の日かと言うと、昔は高い差し歯の下駄を雨の日に履き、晴れた日に差し歯の低い下駄を履いていたからなんです。

ですが、近年は、雨の日に爪皮を付けて履くものを、日和下駄と言うんです!ナンデスッテ!Σヽ(゚Д゚○)ノ

今の日和下駄は、雨の日や雪の日に履かれることが多いですが、そのまま昔の名残から日和下駄として使われています。

【高下駄】

高下駄昔のちょっとオシャレ(!?)な、バンカラと呼ばれた高等学校の男子学生が履いていた高い差し歯の下駄です。

テレビや漫画などでご覧になったこともあると思います^^

履いてたわ。という人もいるかもしれませんね…笑

その中でも、朴の木で出来た朴歯下駄は、木が硬いので、減りが遅く、重量もあります。

一本歯の高下駄は、坂道でも台が水平を保つので、坂道歩道が得意で山登りに使われていました。

また、山伏が修行のために履いていたもので、最近では、体幹や足腰を鍛えるなどのトレーニング用として履かれています。

もちろん女性用もありますよ☆

【ぽっくり】

ぽっくり“こっぽり”、または“ぼっくり”とも呼ばれ、地方によって呼び方が異なります。

七五三や結婚式、成人式でも履かれている下駄です。

駒下駄のように歯がないため、大股では歩きにくく、摺り足で歩くことになります。

また、高さがあるため、晴れ着の裾を汚さずに歩けます。

ただし不安定なので慣れないと不安を感じる人も…。

そういえば舞子さんが履いているのも、ぽっくりですね♪

下駄の色や素材

下駄の素材下駄は形だけでなく、下駄に塗る色や素材も様々あるんです!

白木、夏色、焼き、くし目、市松など、磨きの工程や作り方で、同じ形でも色で見た目が違ってきます。

素材も木だけでなく、竹やイ草などを表面に張り、吸汗性を高めた下駄もあります。

胡麻竹を張った胡麻竹下駄、桜の皮を張った桜皮張りなど、下駄一つにしても、本当に種類が多いです。

職人の技としては、津軽塗の下駄、鎌倉彫がしてある下駄などオシャレな下駄も素敵です!

下駄の産地

焼き杉下駄有名処では大分県の日田市で作られている焼き杉下駄、長野県の木曽のネズコ下駄、秋田県の志度桐下駄など、こちらも種類が沢山あります。

おまけに鼻緒の種類も豊富なんですから、もう、どう選んだらいいか分かりません 笑

ネットや下駄屋さんで、オリジナルで作ってもらう事も可能ですし。

でも、せっかくなら中国産や外国製ではなく、日本製の下駄を選びたいですね!

下駄のサイズと鼻緒

下駄の履き方下駄は1㎝ほど、かかとからはみ出して履くのが「粋」だと言われています。

着付けの先生に伺ったところ、かかとをはみ出して履くのは女性のみで、最近はピッタリに履く方が主流だそうです。時代が変わると履き方も変わるんですね~( ゚ー゚)フーン

下駄本体のサイズに問題がなければ、鼻緒の太さや高さなどを確認して、自分に合った履きやすい下駄を見つけて下さいね♪

また、下駄の印象は鼻緒によって決まるというくらい、鼻緒の部分も重要です。

鼻緒が細いものは、下駄を履いたときにスッキリ見えるため、こちらも粋だと言われています。

ですが、細いと足に負担がかかり、痛くなるというデメリットも。

歩き易さを考えるなら、少し太めの方が歩きやすいです。

岐阜の郡上踊りのように連日踊るような場合は、履きやすさを最優先!ですね。

下駄が欲しくなりました♡

女性の下駄今回、筆者は下駄の種類の多さに驚きました!

洋服が氾濫している現代で、こんなにも沢山、しかも、デザインがお洒落で素敵な下駄があるなんて!

もちろん洋服にも合うモダンな下駄もありますよ。

着物を着る機会はあまり無いし、普段は靴やサンダルを履くんですが、それでも下駄が欲しくなりました。

だって、女性の下駄って可愛いですもの~♡

あなたも自分だけの下駄、探してみませんか?

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