神社やお寺に参拝すると、心が洗われるような清々しい気持ちになりますね。
帰りにお守りを買っていこうかな…と考えながら辺りを見ると、御朱印をいただく人の列が!
「御朱印って、何の効果があるのかなぁ?」
と、考えた人もいると思います。
そこで今回は御朱印と効果、御朱印の意味について調べてみました☆
御朱印とはどんなもの?
御朱印は、この神社やお寺を参拝しました、という印(証)です。
参拝した神社やお寺の名前、日付、ご本尊やご神体の名前を墨字で記し、朱色の押印をいただきます。
訪れる神社やお寺ごとに御朱印のデザインが異なり、特別参拝時にしかいただけない御朱印もあります。
御朱印を集めるのは効果があるから?
御朱印を集めるときに使用するのが、御朱印帳です。
神社、お寺以外に、書店や雑貨屋さんなどでも購入できます。下記は参考までに。
多くの人が、マイ御朱印帳を持って、参拝した先々で御朱印をいただくのを見て、
「御朱印を集めると何かいいことがあるの?」
「御朱印集めは開運効果が高まるの?」
という疑問を持たれた方もいると思います。
それは、なぜ御朱印をいただくようになったのかという歴史を紐解くと、答えが見えてきますよ☆
御朱印の歴史や成り立ち
・お寺編
御朱印の歴史は古く、室町時代~江戸時代初期にはすでに存在していました。
その当時は、写経(お経を書き写すこと)をお寺に納めた証として受け取るものでした。
現在でも写経を奉納したり、読経をしないと御朱印をいただけないお寺もあります。
・神社編
神社では、四国八十八箇所霊場巡りや七福神巡りなど、巡礼の証として御朱印をいただきます。
昔は現代のように、自由に諸国を旅することが許されていませんでした。
ただし、神社仏閣への信仰参拝が目的の場合は例外とされ、江戸時代には参拝旅行ブームが起こりました。
「一生に一度は伊勢参り」
という言葉が流行り、金銭的、体力的に参拝旅行ができない人は、他の人や犬に参拝を託す人もいました。
・御朱印帳の歴史
大正時代には、御朱印帳の原型が登場しました。
和紙を屏風折りにして、両面を固い表紙で挟み、和綴じ(糸で結んだ和装本)にしたものです。
現代の御朱印帳に和柄が多いのは、和装本が由来ですね☆
御朱印に開運効果はあるの?
御朱印は、開運や御利益を得るために集めるものではなく、日々の感謝を述べた証としていただくもの。
神様や仏様の分身を、授かるといった意味合いで、受け止めましょう。
御朱印は、自分と神様仏様との縁を結び、写経や巡礼という修行をした証でもあります。
御朱印帳に綴られていく、立派な御朱印が増えるにつれ、また参拝しよう!という気持ちになりますね♪
そういう意味では、神仏と自分とのご縁を結ぶ効果はあると思います☆
御朱印はどうやったらもらえるの?
御朱印は、参拝する場所によって配布形態が異なります。
専用の御朱印授与所が設けられているところや、順番待ちの番号札制になっているところも。
また、インターホンを鳴らしてお願いするところや、書き置きの御朱印が置かれているところもあります。
いずれの場合も、まず先に神仏に感謝のお参りを済ませてから御朱印をいただきに行きましょう。
・初穂料(はつほりょう)
神社では、御朱印やお守りなどの代金を初穂料(はつほりょう)といいます。
古来から日本では、その年に初めて収穫した稲穂(初穂)を神様にお供えしていました。
この感謝をする心が現代にも受け継がれ、神様にお納めするお金も、初穂料というようになりました☆
初穂料は、300円~500円ほどのところが多く、特別な日の限定御朱印はそれ以上のこともあります。
・お志 / 志納料 / 御布施
お寺では、初穂料ではなく、御布施やお志、志納料といいます。
日本は、元々は神様を信仰する国(仏教伝来前)で、農業や漁業で得たものは神様にお供えしました。
仏教には道徳を尊ぶ考え方があり、些少ですが…という気持ちの表れが「お志」となったのですね。
御朱印帳を分けて使う方法も
神様(神社)と仏様(お寺)では、祀られているご本尊様や作法も異なります。
ならば、御朱印帳も神社とお寺用に分けてみましょう。
後日、見返しすときにも分かりやすく、まだ参拝していない場所も把握しやすくなります。
また、特別参拝限定だけの御朱印帳を作るのもおすすめです♪
但し、御朱印集めはスタンプラリーではありませんので、くれぐれも感謝の念と参拝の心をお忘れなく☆
御朱印についてもっと知りたい人は
近年では、御朱印がブームとなり、御朱印を集める女子は御朱印ガールと呼ばれるまでに。
歴史好き女子はレキジョ、理系女子は、リケジョなのに、御朱印はガールなんですね (^^;)
寺社仏閣を巡るうちに、もっと深く文化や歴史を知りたいと感じた方もいると思います。
そんな方におすすめなのが、御朱印学校です。
「たくさんある神社仏閣の中で、自分はどこへ参りにいけばいいの?」
「参拝に行きたいけど、一人旅はちょっと不安…。」
など、悩んでいる方におすすめの学校です。
御朱印学校は、非営利団体で宗教団体ではありません。
正しい参拝方法や、歴史、豆知識やご当地グルメまで学べる学校です♪
⇨ 御朱印学校
これも「ごしゅいん」? 日本人はダジャレ好き
御朱印集めにあやかり、近年では、御酒印や御書印なるものも登場しました!
御酒印…たしかに「ごしゅいん」と読めますね。
酒蔵を巡ったり、お酒のラベルを集めたり…と楽しそうです♪
御書印は、人と書店を結ぶ印で、プロジェクトが立ち上がっています。
御書印集めをきっかけに、自分好みの書店や、良本と巡り会えると嬉しいですね♪
御朱印は効果を目的とせず、神仏とのご縁をいただいた証としてありがたく拝受しましょう☆