降雪量が多い地域では、雪まつりや雪像まつりが開催され、ニュースでも話題になりますね。
その年に話題になった人物や時事ネタなどをモチーフにした大きな雪像が作られます。
雪像だけではなく、氷の彫刻も見られます。
冬のとても寒い時期に限り、見ることが出来る「雪と氷の祭典」です。
でも、天気が良い日でも溶けないのは何故でしょうか。
この記事では雪まつりの雪像が溶けない理由を調査してみました!
雪が溶ける条件とは
雪が溶ける条件とは、実は気温ではなく、なんと太陽の光なんです!
気温がマイナス5度でも日差しが強ければ溶けますし、気温が5度でも、夜など日差しがないところでは、気温が高くても雪は溶けないんです。
気温で雪が溶ける条件としては、風が当たると溶けやすくなります。
んーーー?
天気の良い日は寒くても溶けやすいということになりますね。
雪の結晶と温度の関係
雪を手のひらに乗せて見ると結晶になっているのが分かります。
雪の結晶には様々な形があり、綺麗な形と透明なガラスの様なキラキラした輝きは、まるで宝石のよう。
結晶の形の違いは、水蒸気の量と温度によって変わります。
雪の結晶は同じ形ばかりではないんですね。
では、この雪の結晶は温度が何度になると溶けだすのでしょうか。
答えは0度。
先述したように、雪を溶かすためには日光が必要です(栃木県ではないですよ)。
日差しが強いと0度以下でも雪は溶け出して水になります。
雪像が長く溶けない理由
雪が溶けない理由の一つは雪が白いためです。
色?!と驚くなかれ。
白い雪は、赤外線を反射するため、太陽の光の熱を吸収しにくいんです。
夏の暑い時期も白い色の服を着ますよね。
黒い色は熱を吸収し、反対に白い色は熱を反射します。
その他の理由としては、雪が部分的に溶けると、周辺の熱を奪い、周りを冷やす効果があるという点。
表面部分が溶けたとしても、その奥の部分は冷やされているため溶けることがありません。
また、日差しが当たらない場所や曇天、気温が氷点下になれば、溶けた表面も凍るため、それらの条件があれば、長く溶けないようになります。
さらに、塩などの力を借りて溶けにくくしているという理由もあります。
解けると溶けるの違い
雪が「とける」の漢字は、「解ける」と「溶ける」どう使い分けるか分かりますか?
・・・。
・・・。
人為的に、氷や雪をとかす場合は「溶かす」です。
自然現象で氷や雪がとける場合は「解ける」と、新聞やテレビでは使い分けています。
解けるという漢字はクイズや問題が解けるといったイメージがありますが、雪にも使うんですね。
アイスクリームの場合は・・・溶けちゃったって言いますね。
人為的に溶かしたことになるのかもしれません(過失?)。
雪像まつりが有名な土地
○さっぽろ雪まつり
北海道の有名な、さっぽろ雪まつりの期間は、1月下旬から2月の初旬頃です。
12月~1月の雪が多く積もった後に雪像を作り出し、約1週間から2週間程の期間催されます。
但し天気が良いと溶けてしまう事もあるため、天候にとても左右されます。
雪と氷で、実物とよく似た大きな作品がずらりと並びます。
日本国内のみならず、海外からの人気も高く、毎年200万人以上が訪れる一大イベントです。
○横手かまくらまつり
450年以上も続く、水神様を祀るための小正月の行事です。
100基以上のかまくらが市内に作られ、子供たちが、「水神様を拝んで下さい」と言いながら、甘酒やお餅を振る舞ってくれます。
また、いくつものかまくらに、火が灯った様子は、とても幻想的です。
○岩手の雪まつり
雪像と氷像が色とりどりの照明でライトアップされ、花火などのイベントも行われます。
○弘前城雪燈篭まつり
公園内に燈籠や雪像が150基ほど作られ、雪化粧した天守閣と老松がライトアップされます。
蓮池の周りには、ろうそくを灯したミニかまくらが沢山並びます。
このように、降雪地域では多くの雪まつりや雪像祭りが催されています。
雪像は凍らないのか?(氷にならないのか)
雪は結晶化していますが、氷は結晶化していません。
雪は氷より溶けにくい性質があります。
空気中の水蒸気が冷えて凝結して、細かな結晶なって地上に降ってくるものが雪です。
水がそのまま凍ったものが氷。
元は同じ水ですが、出来あがり工程が違うので、雪像は氷にはならないのです。
雪像の作り方
【準備するもの】
・スコップ
・バケツ
・ノコギリ
・造園用のコテ
・ジョウロ
・雪像のミニチュアモデルや設計図
【作り方】
1.まず、集めた雪を固める。固める時は、長方体や立方体にする。
2.カラースプレーなどで、大まかなどこを削るのかなど、全面に当たりをつける。
3.細かく丁寧に削っていく。
4.出来上がったら雪像の全体にジョウロなど、静かに水をかけて凍らせる。
雪遊びは大人でも楽しい!
雪が降って積もると、一面、真っ白で、寒くても、その白い雪が、綺麗だなと思います。
また、美しく幾何学的な雪の結晶はとてもロマンチックです。
雪の結晶は、様々な形がありますが、どれも本当に綺麗な形をしていています。
そんな綺麗な雪の結晶が、空から沢山降ってきていると思うと、なんだか不思議ですね。
機会があればご自分でも雪像を作ってみてください☆