厳しい寒さが和らいで、つくしやふきのとうを見かけると、ホッと一息、春の訪れを感じます♪
突然ですが、あなたは山菜料理がお好きですか?
独特の苦味やアクがあったりしますが、大人になるとあのほろ苦さが美味しく感じますよね~。
そんな旬の味を味わいたい! 自分で山菜採りに出掛けてみたい! と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか? でも、「いつ行けばいいの?服装は?持ち物は?」と、わからないことも多いと思います。
実は…超~田舎生まれの田舎育ち、そんな私はご近所さんから頂くことも多いけど、自分で山菜採りに出掛け、天ぷらや煮物、味噌などを作っています♪
やっぱり自分で採った旬の味を頂くのは最高です!
そこで今回は、山菜採りに適した時期や服装など、私の経験談を交えながら、安全に山菜取りを楽しむ秘訣をご紹介します☆
そもそも山菜って?
「山菜」とは野山に自生している食用になる植物の名称です。
ヨモギやノビルなどは、食用になる野草として区別されています。
一方、野菜というのは、食べることを目的として栽培されている植物です。
この山菜、ナント!縄文時代から食べられていたのではないかという説があります!
日本最古の歌集『万葉集』の中にも山菜や山菜採りの歌が詠まれているほど、日本人には古くから親しまれている食材です。
平安時代には、七草粥を食べる風習が広がり、江戸時代の書物「かてもの」には、山菜の食べ方が記され、飢饉の時には飢えをしのいだという記録もあります。
日本人は、古来より山菜に季節を感じ、時には、飢えをしのぐ食材として活用していました。
そして、現在でも珍しい食材として愛され続けています。
山菜別 時期と選び方のポイント!
さて、山菜採り時期ですが、山菜の種類によって採れる時期が少しずつ違ってきます。
しかも、その旬を逃してしまうと、固くなり、えぐみが強くなってしまいます。食べられないことはないのですが、やはり美味しくありません^^;
以前、私も大きくなりすぎたふきのとうやぜんまいを収穫したことがあるのですが、正直、全然美味しくなかったです。。。
そこで、そんな失敗をしないために、欲しい山菜の旬の時期を知っておきましょう☆
主な山菜8種類の収穫出来る時期と、一目でわかる選び方のポイントをまとめてみました!
○つくし:2月下旬~4月下旬
土手脇などでよく見かけ、気軽に採取できます。
九州では3月、本州では4月頃、北の地方では4月下旬に旬を迎えます。
頭の部分がしっかりと締っていて、袴と袴の間隔が短い方美味しいです♪
○ふきのとう:2月上旬~4月下旬
自生しているふきのとうは、雪が解け始める頃に出てきます。本州では2月下旬頃から3月にかけて見かけますが、寒い地域では4月頃に収穫できます。
花が開いていない蕾を選ぶのがポイント!大きくなりすぎると苦みがキツくなります。
○ぜんまい:3月中旬~5月下旬
暖かい地方では、3月中旬頃に始まり、4月中旬から5月の連休辺りに本州で旬を迎え、更に5月下旬頃に北の地方で旬を迎えます。
美味しいぜんまいは綿毛がしっかりと残っていて、若芽がしっかり巻いているもの!
○わらび:3月中旬~5月下旬
全国で採れ、ぜんまいとほぼ同じ時期に旬を迎えます。
先がまだ丸く、開いていないものを根元からポキッと折ってください。
○こごみ:3月中旬~5月下旬
南の暖かい地方だと3月頃から出始め、本州では4月からゴールデンウイーク前後あたり、北の地方ではでは5月から6月頃まで収穫できます
先がまだ丸く、茎が太く、葉がしっかりと巻かれているものを選びます。
○春うど:4月下旬~5月下旬
天然のウドは収穫できる期間が短く、限られた時期にしか採れません。
九州では、3月頃ですが、本州では4月、寒い地域では5月下旬頃までとなります。
大きくなりすぎたウドは固くなって美味しくありません。
茎が太くまっすぐ伸び、穂先がしっかりと閉まっているのが良いウドです。
○セリ:2月下旬~5月上旬
セリは夏にかわいい白い花をつけるので、春先に茎を伸ばします。
セリはその若く柔らかい茎葉が美味しいので、旬は2月から4月頃なります。
正月の七草に入っているので旬だと思いがちですが、この時期、自生のセリは本当に小さいです。
茎が太くしっかりしているほうが美味しいですよ^^
○たらの芽:4月上旬~6月上旬
自生のタラの芽が採れるのは、場所によっては3月頃から採ることができますが、旬は4月に入ってから6月上旬頃までです。桜の花の咲く頃にタラの芽が出ると言われています。
タラの芽は伸び過ぎると苦みが強くなります。3~5cm位芽が伸びたくらいの物が食べ頃です。
下記の本は山菜について調べることができ、調理法まで掲載されていますので便利だと思います。良かったら参考になさってください。
自然のものなので、その年の天候よって左右されます。
もし可能なら、経験者や現地の方に聞いてみるのが一番ですね^^
山菜取りの服装
始めに覚えておいて欲しいのは、山菜採りと登山は違います。
山菜採りは登山と同じように山に入りますが、枝をかきわけたり、膝をついたり、服も痛みやすいです。
オシャレなアウトドアウェアはオススメしません!!
山菜採りには次のような服装が望ましいです。
○長袖&長ズボンが基本
・袖口や首回りが閉まったもの
・被り物より前開き
・かがんだ時に腰が出ないもの
この格好ならば虫や怪我を防ぐこともできます。
植物に触れると被れたりする危険もありますので、服装はしっかり整えておきましょう!
ちなみに私はツナギを愛用しています☆
トイレには行く時はちょっと不便ですが、ゆったりとしているので動きやすく、割と暖かいので気に入っています♪^^ 私的には、こんなツナギがオススメです↓
○手袋・帽子
手袋は必ずしてください!山菜のアクが付いたりしますので、手の平部分がゴムでコーティングされている薄手の皮手袋がオススメです↓
帽子は簡易ヘルメット、もしくは虫よけネット付きの帽子が良いと思います^^
○タオル
首に巻いておいてください。汗拭きはもちろん、虫や日差しから首を守ります。
○靴
山菜取りでは、斜面やぬかるみなど足元も不安定です。
そこで、山林作業用のスパイク付きの地下足袋や長靴がイチオシです!
長靴や地下足袋が無理な方は、底に滑り止めがついたトレッキングシューズをオススメします☆
ぜんまい採りをなさっている動画がありました。
服装はもちろん、雰囲気なども参考にしてください^^
山菜採りに必要な道具
○リュック・カゴ
私は、近所の山ならいつも昔ながらの竹製の背負籠で行きます。
軽くて通気性も良いし、両手が使えます♪
リュックなら他の荷物も入れることができる大きめサイズを選んでください。
○ナイフ・小型鎌・剪定ばさみ
○熊よけ鈴・ラジオ
○虫よけスプレー
○懐中電灯
○携帯電話・ポータブル充電器・防水ケース
万が一、仲間とはぐれたり、遭難事故もないとは限りません。携帯電話は必要な時以外は電源を切っておくことも重要なポイントです!山の中は電源の減り方が速かったりします。
山菜採りの危険と注意点!
【初心者は経験者に同行するべし!】
よく知らない山菜は絶対採らないでください!山菜採りで注意したいのは山菜と毒草を間違えて採ってしまうことです。食べてしまって中毒を起こしてしまうと大変!
また、ヤマウルシなどの近づくとカブれる植物にも注意が必要です。
必ず熟練者や地元の人に同行してもらって、色々と質問しながら採取してください。
また、そんな知り合いもいないという方は、こういうツアーもオススメです☆
【山菜は根株毎引き抜かない!】
わらびやぜんまいなどは自然に折れる部分の下からは固くて食べられません。
根から採ってしまうと翌年に芽が出なくなってしまいます。決して全部摘み採ったりしないでくださいね^^
残っているように見えますが、来年のために残してあるものです。来年も自然の恵みを楽しむためには、大切に守っていくことも必要です。
【勝手に立ち入らない!】
山は所有者がいます。必ず確かめて許可を取ってください。
くれぐれも勝手に入らないように気をつけましょう!
【野生動物に注意!】
最近は熊などが里に降りてくることもしばしば!? 私の家の近くではイノシシや野生のシカも出没します!
近頃では動物も人間に慣れてきているように思いますので、近づけないように、ラジオや鈴などで音を出し、人間がいることを知らせることが大切です。
マナーを守って気持ちよく自然の恵みを頂きましょう♪
山菜は今回ご紹介した以外にも数多くあります。どれも春を楽しむ食材として、一度は味わってほしいものばかりです!ぜひ、旬の一番美味しいときに食べて下さいねッ♪
自然の恵みを頂くのですから、山や自然を荒らすことなく、マナーを守って気持ちよく楽しんでください☆
また、山は危険も伴いますので、安易な気持ちで入らないようにしましょう!自分の身を守るためにも、下調べをして準備はしっかり整えてください。
山菜採りが良い思い出となるよう、マナーも自分の身もしっかり守ってくださいね^^
頑張って採った山菜は絶対に美味しいハズです♡
山菜取りの思い出話に花を咲かせながら、思いっきり自然の恵みを味わってください♪