美術館なんて最近行ってないなー、学生の時に課題で無理やり行ったくらい?という方…もったいない!
今!美術がアツいんです!なんでなのかは後述するとして。
そんなアツい美術を観ることが出来ちゃう美術館のおすすめ物件は関西にもあります!
今回は、美術館のおすすめを関西を中心にお送りします。
では、美術館のおすすめ in 関西、スタート!
今、美術がアツい理由!
はい、まずなんで今、美術がアツいのかと言いますとですね。
ご存じでしょうか?びじゅチューンというテレビ番組。Eテレでやってる教育番組です。
美術の教科書で絶対見た記憶のある、古今東西のめちゃめちゃ有名なあの名画やあの彫刻などを、1回の放送で1つ紹介、解説してくれます。
でも堅苦しい解説ではなく、その美術作品から受け取った印象を大胆で時に精緻な歌詞にして、多種多様な音楽にのせて歌ってくれます。
そして美術作品が意外な動きを見せるアニメーションもとっても可愛い。
そんな風に見えちゃったの?!ってのもあるかもしれません。
でも、美術だからいいんです!受け取り方は人それぞれですからっ☆
それよりも、その美術作品を「もっとよく観てみたくなっちゃった!興味を持っちゃった!」っていう気持ちになる方が大事。
本当にこの番組、インパクトが凄いんだよー!一回見たらその作品のこと、忘れない笑
つまりは、やっぱり学校の美術の勉強の一助にもなるわけです。
そしてこちらの番組の、作曲、作詞、アニメーション、歌、全てを行っているのは、井上涼さんという人。
つまりこの人が、該当の美術作品から受け取った印象の世界を見せてもらってる感じになるわけで、それも楽しい。「へー、そんな考え方もあるのねー。」って。
それにしても本当に多彩な才能をお持ちの方。
作曲した曲のジャンルもいろいろだし、作詞の方も幅広ーい知識をお持ちなのが伺えます。
この世界にハマっちゃうかどうかはわかりません笑
でも美術好きなら是非一回見てみてっ!こちらのDVDをどうぞ♪
では、そんなインパクト大の美術番組、びじゅチューンで紹介された美術作品の本物を所蔵している関西の美術館、博物館を紹介していきます!
京都国立博物館
京都国立博物館は京都府にあります。京都を中心とした美術品や文化財などを収蔵しています。
開館は明治30年!京都の長い歴史の中の一端を見ることが出来ます。
→ 京都博物館
そんな京都国立博物館で観ることが出来るびじゅチューンのモデルとなった作品はこちら↓
●風神雷神図屏風(俵屋宗達)
風の神様と雷の神様の二柱が屏風の左右に描かれた作品です。
風神雷神図屏風自体は実はけっこういっぱいあります。
一番有名なのが、俵屋宗達の「風神雷神図屏風」で、こちらが京都国立博物館にあります。
そして尾形光琳が模写した物と、酒井抱一が模写した物も有名です。
風神雷神は東洋美術のモチーフになっており、中国でも古い時代の壁画などに描かれています。
それに、風邪薬のCMにも出てるから、けっこう身近な存在なんじゃないかな?
びじゅチューンの「風神雷神図屏風デート」という曲のモデルです。
●鶴下絵三十六歌仙和歌巻本(阿弥光悦・俵屋宗達)
上の「風神雷神図屏風」を描いた俵屋宗達が絵を描き、本阿弥光悦が書を書いたというコラボ作品。
なんと13.5メートルもある巻物です。なっが!
描いてあるのは単純化した鶴の絵だけ。そして書は平安時代の三十六歌仙の和歌です。
ですが、鶴と文字がリズミカルに描かれていてすごい長いんですが、見てて飽きません。
こういうコラボって現代でもなんか斬新なものが生まれたりしていいですよね。
びじゅチューンの「鶴下ウェイ」という曲のモデルです。
●考える人(オーギュスト・ロダン)
座って頬杖をついて考え事をしている男性のブロンズ像です。有名ですよね。
これも京都国立博物館にあります。
→ 考える人
実は「考える人」は「地獄の門」という作品の一部で、門についている像なんです。
私は国立西洋美術館で「地獄の門」を観たことがあるんですが、「考える人」ちっちゃかったー。
でも確かに門の真ん中であの格好で考えてました!
で、外に野ざらし(?)になってるこの像ですが、実はオリジナルです。レプリカじゃないんです!
どういうことかというと、ロダンが作った型から鋳造したということです。
だから、この考える人の像のオリジナルは実は世界中に26個あるんです…。
とは言え、貴重なものであることに間違いはありません!
びじゅチューンの「ランチは地獄の門の奥に」という曲のモデルです。
大阪城天守閣
大阪城天守閣は、大阪府の大阪城公園にあります。
天守閣の中は博物館になっていて、戦国時代や豊臣秀吉に関する文化財を収蔵しています。
→ 大阪城天守閣
そんな大阪城天守閣で観ることが出来るびじゅチューンのモデルとなった作品はこちら↓
●富士御神火文黒黄羅紗陣羽織
読みは、「ふじごしんかもんくろきらしゃじんばおり」です。読みにくっ!笑
このすごい名前に負けてないすごくおしゃれな陣羽織です。
陣羽織は、武将が鎧の上から着る上着。
今でいうコートみたいなもので、一番外側に着るので目立ちます。
だから、大変こだわりがあって芸術的なものが多かったです。
富士御神火文黒黄羅紗陣羽織は豊臣秀吉が使っていたもので、真っ黒な背景にデザイン化された噴火する富士山が黄色で描かれています。
このデザインが、もの凄くいさぎのいい「富士山」!
でも作った人、豊臣秀吉が着るんだからすごくドキドキしながら作ったんだろうなぁ…、と思います。
びじゅチューンの「噴火する背中」という曲のモデルです。
野村美術館
野村美術館は、京都府の南禅寺近くにあります。
野村財閥の野村徳七のコレクションで、能楽と茶の湯に関する美術品を中心に収蔵しています。
→ 野村美術館
そんな野村美術館で観ることが出来るびじゅチューンのモデルとなった作品はこちら↓
●小面
読みは「こおもて」で、能面の一つです。能は仮面劇なので何種類もの能面が存在するのですが、小面はその中でも可憐で美しい若い女性を表した面です。
…ですけど、見えますか?可憐で美しい若い女性に…。
「どうだろう?見えるかな…見えないかな…。」ってなるかも、お面だけ見てもね^^;
それに、美の感覚って時代と共にすごく変化するから。
今だと、目がぱっちりしてるのが美しい女性って感じでしょ?
でも江戸時代だと、切れ長の目が美しいって感じだったんです。
それに、面をつけて実際に舞っているところを観ると、美しい…っ!って感じになったりします。
能面は、各流派で使っていたり美術館や博物館に所蔵されている物もありますので、テレビで紹介された小面がこちらの小面であるというわけではありません。
でも野村美術館は能楽と茶の湯にかかわる美術品を収蔵している美術館なので、小面の他の能面も観ることが出来ますよ。
びじゅチューンの「小面の休日」という曲のモデルです。
興味を持ったものがあったら行ってみよう!
美術は本来楽しむものだったと思うのに、学校の授業で自分の興味をひかないものを見せられても面白くないし、教科書のちっちゃい写真だけじゃあ、なんだかよくわからない。
実物を観ることが出来るのが美術館・博物館の魅力です。
とっかかりは何でもいいんです!興味を持ったら近くの美術館・博物館に実際に観に行ってみよう!
ただ、常設展示しているものばかりとは限らないので、実際に行く前には必ずチェックしてね!