御朱印集めをしながら、ふと、こんな事を考えたことがありませんか?
「御朱印って、ご利益あるの?」
お守りやお札のように御朱印にもご利益があるのかどうかという疑問。
この記事では、御朱印のご利益について、お守りやお札との違いを混ぜながら解説していきます。
御朱印とは?
読み方は「ごしゅいん」。
寺社を参拝した証としていただける印状のことです。
紙に墨書きされ、朱の印が押されているなら寺社で授与されるお札と同じに見えます。
しかし、お札はご祈祷やお祓いがなされ、仏様や神様の分身としていただくものです。
これに対し御朱印は、あくまで「参拝した証」です。ご利益を求めるものではありません。
けれども、単なる記念スタンプでもありません。
御本尊の名前や神様に由来する印などが押されている神聖なものです。粗末に扱うのは避けましょう。
御朱印自体はお守りやお札と異なります。
けれども、寺社の方にはお守り等と同格と考える方もいらっしゃいます。
御朱印の特徴は、一つ一つ手書きされることです。
寺社の方が心を込めて書いてくださっています。
これをしっかり覚えておいてくださいね!
御朱印とご利益にまつわる質問
【御朱印は集めるとどういうご利益がありますか?】
御朱印は参拝した証なので、それ自体にご利益があるものではありません。
最近はネットで購入する事もできます。
しかし、本来は参拝していただくものです。
お寺や神社を参拝することは、心に静寂をもたらす行為です。
ゆったりとした時間を過ごして心身を清めれば、自分の中に新たな活力が出てきます。
寺社に出向いた回数に比例してこの活力が蓄積することになります。
これが大切なんです!
もちろん無理してたくさん参拝する必要はありません。心を込めて参拝するのが大事です。
また、寺社に出向くことで、様々な場所に行って新しい出会いを得ることができます。
これらがご利益といえます。
【お土産でいただいた御朱印のご利益はあるの?】
御朱印は上記でも書いた通り、参拝の証です。
ですから、参拝していない人が持っているのもおかしな話といえます。
お土産としては適切とは言えないでしょう。
けれども、くださった方は、お守りのような意味でくださったはずです。
その方の気持ちは素直に受け取るのが良いと思います。
気になるようなら以下の方法はいかがでしょう。
頂いた御朱印は保存しておきます。
そして自分でその寺社へ参拝した時にその御朱印を古札納めの所へ納めると良いです。
行けないほど遠くの寺社である場合もあるでしょう。
そのような場合は、1年経過した時に、その御朱印と同じ宗派のお寺の古札納めに納めます。
1年間その方の気持ちとしてお守り代わりにお持ちになるといいでしょう。
【御朱印は何の為に集めているの?】
御朱印は本来信者が写経し、お寺に納めた証として授与されるものでした。
現在でも御朱印を「納経印」、御朱印帳を「納経帳」と呼ぶのはそのためです。
今では写経もせずに、単にお参りするだけで御朱印をいただけます。
写経は仏様の教えを自分の手で書き写すことです。
そこから、仏様の教えをいただき、自分自身の心を清める「修行」のひとつです。
仏道修行なので、ご利益があるなしという問題ではありません。
明治時代以降になると、庶民が自由に旅行できるようになります。
明治末期には御朱印をコレクションする人も増えました。
現在でも、旅の記念として集めている方は多いです。
【自分が集めた御朱印帳を他の人の棺に入れてもご利益はある?】
お入れになる方は多いです。
特に、御夫婦、御親戚の方や長年親交の深い方はご自分の御朱印帳を入れられます。
ご利益があるかどうかは亡くなった方のみがご存知です。
こればかりは確認の仕様がないですね…^^;
御朱印とネット販売について
【御朱印の転売が批判されているようですが、悪いこと?】
チケットの転売のように、法的に禁止はされていません。
ヤフオクやメルカリでは、他の商品と同じように販売されています。
ネットだと以下に書いたように偽造された御朱印も販売されています。
購入される場合は気を付けましょう。
【御朱印原本を複写して作成した物が売れましたが、購入者にご利益はある?】
これは、ご利益があるなしの問題ではなく、犯罪です。
著作権侵害なので、通報されたらあなたが逮捕されます。
また、明確に「偽物」と告知していない場合は詐欺にも該当します。
神仏関係は情状酌量が非常に悪いです。
起訴されたら100%の確立で実刑です。
初犯なら3~4年、再犯なら5年以上は固いです。
ご利益重視で御朱印を集めてみよう
今まで書いてきたように、御朱印そのものにはご利益がありません。
けれど、自分の願いをテーマに御朱印を集めるのもひとつの方法です。
参拝することにより、寺社でパワーチャージできます。
例えば、良縁を求めるのであれば、縁結びの神様の御朱印を集めます。
・出雲大社(島根県)
・地主神社(京都府)など
身内に受験生がいる、もしくは自分が資格取得を目指すのならば、全国の学問の神様の御朱印を集めてみたりするのが良いかもしれません。
・大宰府天満宮(福岡県)
・亀戸天神社(東京都)
・湯島天神(東京都)など
あるジャンルを決めて御朱印帳一冊分集めるのも楽しいですよ!
この一冊があなたの最強のお守りになります!!!
私は高校の修学旅行で大宰府天満宮へ行きました。
御朱印はいただきませんでしたが、お守りは買いました。
ご利益があったのかといいますと、一応ありました。
とりあえず、浪人は免れました・・・f^^;
他にも健康や勝負ごとなど特色のあるお寺や神社などがありますよね。
長期的なご利益
集め始めてからある程度の年数が経過してから見直してみましょう。
結構、発見がありますよ。
私が最初に集め始めた時は、祖父母といとこと一緒の旅行でした。
祖父母はまだ健在ですが、もう旅行はできません。
そう考えると、とても貴重なんですよね。
もちろん写真もあります。
でも、御朱印を見ながら振り返るのも、写真とはまた一味違う楽しさがあります^^
そもそも祖父達が勧めてくれたのが始まりですから。
それから何となく始めて現在に至ります。
御朱印集めが今では自分の趣味のひとつになりました。
「ご利益」というのは、必ずしも短期間でわかる即物的なものとは限りません。
その時すぐにはわからなくても、振り返った時にわかるご利益もあります。
こういう視点を養うのも大切です。
これが自分だけのご利益になっていきます。
ご利益の定義
御朱印そのものにはご利益がありません。
けれど、寺社の方が丁寧に書いてくださったものです。
誰かが自分の為に手書きで何かを書いてくれる・・・。
こんなことは稀な時代になりました。
だから御朱印は貴重なんですよね^^
手書きで書かれた物をいただく事自体がご利益になります。
即物的なご利益を求めるのも人間としては自然なことです。
けれでも、ご利益は目に見えるものだけではありません。
究極のところ、ご利益は一人ひとり違うものです。
人それぞれ価値観が違うからです。
この記事があなたのご利益を発見する一助となれば幸いです。