神棚に何かお供えしなければいけないんだけど、よく分からない!
そんな風に、神棚のお供え物について悩まれる方が最近は多くいらっしゃいます。
そこで、お供え物の基本になる3つと取り替え時期、並べ方などお供え物に関する必須知識をご紹介します!
その他のお供え物や正月のお供え物の仕方についても分かりますよ。
基本の3つ
日頃のお供え物において、最も基本となるのがお米、水、塩の3つです!
まず、お米は炊いたものでも生米でも構いません。それから、今は洗ったお米である必要はありません。昔は田んぼの肥料に糞尿が使われており、そのために洗ったほうが良いとされていました。
あと、水も水道水で構いませんし、塩も特別なものである必要はありません♪
次にこれらを新しくする頻度ですが、基本的に毎朝行うのが良いとされています。
また、お供え物を下げるのはその日の夕方です。
ただ、毎日はちょっときつい場合は、せめて水だけは新しくするようにしましょう。その際、他は週に1回、1日と15日など一定の日を設けて新しくするようにしてください。
そして、神様に供えるものは神饌(しんせん)、もしくは御饌(みけ)といって、神様に献上するお食事です。さらに、お下がりとして頂くことで、神様とのつながりを強め、恩恵を受けられる大切なものになります。
なので、お米は炊いて食べ、塩や水は料理やお清めとして使うようにしましょう。
もちろん、特に水などは無理して頂く必要は全くありません。ただ、できる限り捨ててしまわないように、例えば水やりに使うなど工夫してみてください。
なお、炊いたお米を供える場合は供えてからお参りをし、10分程で下げてもらっても構いません。
榊とお酒の供え方
神棚のお供え物として、もう2つほど基本となるお供え物があります。それが、榊(サカキ)とお酒です!
まず、榊は神様の依代(よりしろ)と考えられ、地域によっては他の常緑樹の場合もあります。
榊は1日と15日に新しくするのが望ましいです。ただ、別の決めた日にするのも問題ありません。
つまり、大事なのは枯らさないことです。
なので、水切りをしたり、特に夏場は水が腐らないように水換えをしましょう。また、榊立てに10円玉を入れておくと雑菌の繁殖を抑えられます。
なお、できれば生花の方が望ましいのですが、もちろん造花でも構いません。しかし、その場合もホコリがたまらないようにするなど手入れはきちんとしましょう。
それから、古い榊は塩を振ってお清めをし、燃えるゴミとして処分するのが1番簡単な方法になります。
次に、お酒はお神酒上がらぬ神はなしと言う様に重要なお供え物です♪
このお酒は、毎日お供えする、毎月1日と15日に新しくする、正月やお祝い事など特別な日だけにするなど、人それぞれです。
ようするに、無理のない範囲でお供え物をするようにしましょう!
ちなみに…お酒をお供えしないのなら空の瓶子は下げておいてください。
また、お酒の種類はお米で出来た日本酒が最適とされますが、特に種類が決まっているわけではないです。料理酒でも、ビールでも構いません。
そして、お酒もまたお下がりとして頂いてください。
ですが、夏は痛みやすいので早めに下げるようにし、飲めないならお清めに使うのもありです^^
並べ方は?
神棚には、基本的にお水、塩、お米、榊をお供えし、お酒をそこに加えることもあります。
これらをどの様に並べるかは、下の動画を見ていただくとよく分かります。三宝を使う場合もあって非常にわかりやすいですよ。
正月の神棚
正月には神棚に鏡餅を供えましょう。置く場所は、基本的に神棚の中央になります♪
また、鏡餅を供える前に神棚の掃除をしておくのも大切です。
さらに、古い御札はお焚き上げし、新しい御札をお受けしてください。その際、しめ縄も飾っている場合はそれも新しくします。
それから、いつも通りのお供え物に加え、旬のものなども供えるようにしましょう。
大切なことは?
神道は、かなりおおらかな宗教で決まりがとても緩やかです。
しかも、地域によって禁止されていることが別の地域では大丈夫だったりします…
なので、余計に形よりも神様に対する心がけが大切となるのです!
つまり、神棚は家にある小さな神社、神様のお家です。それを、ただ決まり通りにするのではなく、いかに心配りができるかという方が大切なのです。
例えば、お酒を毎日お供えすることだけにこだわり、お下げしてから捨ててしまうのでは良くありません。他にも、枯れた榊をお供えするなら造花のほうが良いと言えるでしょう。
この様にならないよう丁寧に神棚のお世話をして、気持ちよく神様とのお付き合いをしてください。