普段何気な~く飲んでいる日本茶。
食事の後や、仕事の合間に一息入れる時にいただくことが多いですよね?
簡単にペットボトルでも飲める時代ですが、どうせ飲むなら、美味しくいただきたいものです。
茶葉の種類は勿論、入れるお湯の温度、蒸らす時間、さらに急須、湯呑み、湯冷まし、茶さじ、茶筒、茶托、茶こし等茶器にもこだわるとお茶の味が一層変わることをご存知ですか?
今回ご紹介するのは、茶器の中でも最も重症なアイテム『急須』の選び方についてお伝えします。
急須の役割
日本茶を美味しく淹れる大きいポイントは3つ!
・茶葉
・淹れるお湯の温度
・蒸らす時間
これら3つのポイントに大きく影響するのが『急須』なんです!
自分で選んだ茶葉の成分をできるだけ多く抽出するには、茶葉に水分を十分吸収させる必要があります。
そして、それぞれの茶葉には1杯に必要な茶葉のg(グラム)数に対して必要なお湯の量がだいたい決まっています。
乾燥している茶葉が十分なスペースでお湯と遊びながらというか、急須の中でお湯をしっかり吸収し、よく回り広がってお湯に馴染むことが大切です。
美味しく淹れられるお湯の温度を抽出する時間つ、まり蒸らす時間維持できるかも重要なポイントですよ!
その他の『急須』の役割として、選ぶ大きさによって、お好みの濃さ・温度で抽出したお茶を複数人につぎ分けることが出来ます。
急須の素材の違い
【陶器】
代表例:常滑焼、萬古焼、益子焼、美濃焼
陶器は粘土を1200℃前後で焼成した焼き物です。
粒子が粗く優れた吸水性を持つのが特徴です。
素地のガラス化が十分でないので吸水性・保温性に優れ、土の成分によってお茶の渋みと旨味をバランスよく抽出すると言われています。
お茶の成分が急須本体に馴染みやすく使えば使うほど味わい深くなります。
ただし、香りや成分が急須本体に吸着するため一つの急須で色々な種類のお茶を飲むと香りが混ざってしまうので注意が必要です。
【磁器】
代表例:有田焼、九谷焼
磁器は、岩石を砕いた石粉を1300℃前後で焼成したもので白色をしています。
ガラス化が進んでいるため吸水性がほとんどなく、保温性も陶磁に比べて劣ります。
しっかり洗浄すれば、陶器と違って急須本体に香りや成分が移ることはないので、一つの急須で色々なお茶を楽しむことが可能です。
また、玉露やほうじ茶など香りの強いお茶にも適しています。
【耐熱ガラス】
磁器と同じように香りや成分を吸着しないため、いろんなお茶を一つの急須で淹れることが可能です。
保温面では劣りますが、その分急須の中身を視覚的に楽しむことが出来ます。
茶葉が開いてく様子や色の変化など、見た目にも楽しめるので花茶や工芸茶、ハーブティーなどには特におすすめです。
高温でも割れない様、耐熱性のものを選ぶのは勿論ですが、最近では電子レンジ対応のものもあります。
お茶が冷めても簡単に温め直せるのもチェックする価値はありそうです☆
【鉄製】
代表例:南部鉄器
他の素材にはない重厚感が特徴です。
南部鉄器の急須を選ぶにあたって注意したいのは、鉄分が補給できるのではないかという誤解です。
南部鉄器の急須の内部はホーロー加工がされているため鉄分が溶け出すことはありません。
南部鉄器の鉄瓶、急須についての詳しい内容は是非こちらのページをご確認ください。
お手入れ次第では、その重厚なデザインがずっと維持されるので耐久性が優れているとされます。
大きさで選ぶ
お茶を淹れる人数と急須の大きさが合っていないと、美味しいお茶が入れられません。
急須が大きすぎれば中でお茶が出過ぎてしまい渋みや苦味を強く感じてしまったり、逆に小さすぎると何回も注ぎ足さなければならず初めに入れたお茶が冷めてしまいます。
人数に対する急須のサイズ
・1人なら 150~200 ml
・2~3人なら 300~350 ml
・3~4人なら 350~500 ml
これを参考にして大きさを選んでみて下さい。
また、玉露や高級煎茶は少量のお湯で淹れるので小さな急須を使うようにしましょう。
玉露1人前であれば10mlサイズが目安です。
玄米茶、ほうじ茶は大きめの湯呑みで飲むケースが多いので家族の人数にも合わせますが、600~800mlの土瓶タイプや鉄瓶がおすすめです。
急須を選んで快適リラックス習慣!!
お茶を飲むのは、ホッと一息つきたい時だと思います。
職場でお昼ご飯を食べた後、
こっそり、とっておきのデザートをほおばる時、
自宅のソファーで一日の疲れを落としたい時、
な~んて、さまざまなシーンがありますよね♪
その時々に合わせたお気に入りの急須をチョイスして、ゆっくり美味しいお茶を楽しむ習慣を採り入れたいものですね!