日本政府の重要政策のひとつに位置付けられている働き方改革。
近年よく耳にするようになり、聞いたことがあるという方も多いと思います。
休みが取りやすくなったり、定時で帰宅できるようになるなどのメリットがありますね。
しかし、働き方改革でも有給は取れないから要らないという人がいるのも事実☆
そこで今回は、時給で働くパートタイマー(以下パート)と働き方改革について深堀りしました!
働き方改革って何?
日本は出生率が低下し、人口減少の一途をたどっています。
人口が増加しない状態が続くと労働力不足や、納税者の減少などにより、国が成り立たなくなります。
そこで、働きやすい環境を作り、働き手を増やし、出生率を高め、労働生産性を上げることにしました。
働き方改革には3つの柱があります。
1.長時間労働の是正(長時間勤務はやめましょう)
2.正規・非正規の不合理な処遇差の解消(正社員との格差を減らしましょう)
3.多様な働き方の実現(在宅勤務やフレックス制などを導入しましょう)
とても理想的な考え方ですね。
ただし、理想=現実ではないことは、社会人にはよくあることです。
人口が減っている上、晩婚化が進む日本。
カップル成立が難しいと出生率も上がりません。
人口を増やし、労働力を増やすためには、働き方改革にプラスアルファが必要な気がしますね。
パートへの影響と法律
時間給で働くパートは、働いた時間が給与に直結します。
長時間労働の是正で一番影響を受けるのは、長時間働きたい、時間給で働く人たちです。
ただし有給は休んでも給料がもらえますね♪
問題は企業にも影響があるということ☆
働き方改革が始まり、パートにも有給休暇の取得が義務化されました。
この法律を守らない会社は、1人あたり30万円の罰金が科されます。
労働力を得たい会社と、できれば有給を買い取って欲しいと願うパートの方々。
有給はいらないから、もっとたくさん働かせてください!はNGということです。
パートと有給の関係
令和の働き方改革により、パートも年5日間は有給休暇が取れるようになりました。
ただし、事業主の考え方や忙しいことを理由に、パートでも有給が取れることを伝えない会社もあります。
「ウチは昔からパートに有給はあげてないよ」と言うかもしれません。
労働基準や法律で決められていても、強く言い出せないのが従業員の辛さ。
辞める覚悟で労働基準監督署へ届け出るのもひとつの方法ですが、できれば穏便に済ませたいですね。
実はこの法律を回避するために、国民の祝日、盆休、正月休みを有給指定日にする会社もあるんです。
筆者は働き方改革開始より前に、この有給指定日は経験済みでした。
腑に落ちない気持ちはありましたが、当時は知識不足もあり、そういう規約なんだと頓着しませんでした。
有給が必要か、取る・取らないについては、考え方や価値観の違いもあるかもしれません。
もともと有給はなかったし、稼ぎたいから有給はいらないと割り切るのも考えのひとつです☆
これからパートで働きたいと考えている方へ
これからパートとして働くと考えている人は、入社前にパートでも有給が取れるか事前に確認しましょう。
こんなこと面接時に聞いて不利にならないかと不安になるかもしれませんが、後悔先に立たずです。
ホワイトな企業であれば、正直に答えてくれます。
その際、労働契約書を交わしてくれる会社であればより安心です。
筆者は大手製薬会社にパートで入社した際は、事前に説明があり、労働契約書も交わしました。
個人事業主の会社では、有給についての事前説明はありませんでした。
そのため、入社後に「え?有給もらえるの?でも、日にちは指定されるんだ…」となったわけです。
本来有給は従業員のための権利なので、遠慮は不要です。
その代わり、日々の労働はさぼらずしっかり働きましょう☆
有給をとるタイミング
有給を取るタイミングで一番多いのは、会社を辞める前です。
また、育児休暇と一緒にまとめて取るという人もいます。
次に盆休、正月休みと一緒に取る人が多いです。
そして、病気で会社を休んだ日を有給として消化する人もいますね。
有給を取るタイミングは、まさに人それぞれ。
まとめて消化してバカンスを楽しむか、必要なときに1日ずつ取るかはご自分の希望で決めてください。
ただし、できる限り事前に有給を取る日を会社に申請しましょう。
事前に申告することで、社内の仕事が円滑に運び、他の従業員に負担をかけずにすみます。
働き方改革は人生に活かそう
パートでも堂々と有給休暇を取れるようになったので、せっかくなら活かしましょう!
給料が減るから…とか、有給日を指定されたと嘆かず、趣味や習い事をするなどポジティブに考えて☆
同じ休日なら、楽しく過ごして労働への英気を養いましょうね♪